“エッグショック”再来?卵の価格高騰で「クリスマスケーキの予約も状況次第で止めなければ」 仕入れ制限でそもそも入ってこない… 液卵の使用も検討

卵の価格が高騰しています。エッグショックの再来か?と言われていますが、この影響は、ケーキ店にも出ているようです。
【写真を見る】“エッグショック”再来?卵の価格高騰で「クリスマスケーキの予約も状況次第で止めなければ」 仕入れ制限でそもそも入ってこない… 液卵の使用も検討
訪ねたのは、岐阜県各務ヶ原市の人気ケーキ店。創業32年の「たまご屋さんケーキ」。週末には県外からも客が訪れ、カットケーキが多い日には約1000個も売れるそうです。そのワケは…
(利用客)
「お値打ち。10個で1800円は助かる」
一番人気のカットケーキは1個220円。10個まとめて買うと1800円とお得!元々、養鶏農家だった先代が始めたケーキ屋さんです。
(たまご屋さんケーキ・佐藤之記店長)
「先代(師匠)が養鶏場と『たまご屋さん』というケーキ屋さんも経営していた。それが人気が出て、養鶏農家をやっていられなくなって、養鶏場を閉めてケーキ屋さんだけになった」
「卵をたくさん使う“プリン”などは週末しか出せない」
では、エッグショックの再来か?と言われている現状について聞きました。
(佐藤店長)
「苦しい。苦しいを超えて危機的な状況」
ケーキの原料となる卵。2年ほど前は10キロ2000円で仕入れていましたが、今は2倍以上の4000円台に。厳しさが増しています。
(佐藤店長)
「卵がないので、要望する量が入らない。例年より早く鳥インフルエンザが出ているので、ことしはどうなるのか心配」
作れば売れるのに、もどかしい現実が…
(佐藤店長)
Q.8箱でどれくらいの量の卵がある?
「80キロある。制限がかかっているので、店が注文する量よりも卵が入ってこない。LLサイズを店は注文したが、それもあるときしか入ってこない」
Q.ケーキは安くて大丈夫?
「大丈夫じゃない。卵をたくさん使うプリンなどは週末しか出せない状態。卵をあまり使わない商品をいろいろ考えざるを得ない。スポンジをあまり使わずにムースを使って、商品を増やすようになっていくのでは」
“クリスマスケーキ”は大丈夫?
佐藤店長は、メニューの工夫でこの難局を乗り切りたいと奮闘中。まもなくクリスマスシーズンで、一年で一番忙しくかき入れ時になりますが…
(佐藤店長)
「『ダメだな』と思ったら、そこで予約を止めなくちゃいけない」
Q.現状は?
「今のところは大丈夫」
商売の根幹を揺るがしかねない卵価格の高騰。この人気のケーキ店も、暗雲が垂れ込めたままです。
(佐藤店長)
「年々不安が高まる。一年中、卵の値段で悩んでいる」
Q.良い新年を迎えられるかどうかも卵にかかってる?
「卵次第です」
そして、佐藤店長がひとこと…
(佐藤店長)
「周りも液卵などを使っているから、そういうことも考えなくては…」





