世界最高峰での経験をチームに還元 女子バスケ・山本麻衣選手【じもスポ】

パリオリンピック日本代表の山本麻衣選手。日本を背負う26歳が今思い描く夢に迫りました。

愛犬と戯れる時間が何よりの癒し。
Wリーグ・トヨタ自動車アンテロープス所属の山本麻衣選手。
スピードとシュートセンスが光る、日本の女子バスケ界きってのゲームメーカーです。
小学5年のとき、家族の都合で愛知にやってきた山本選手。
中学時代に口にしていたのは――
「日本を背負うガードになりたい」(当時 中学3年生 山本麻衣選手)
あれから10年。
日本を背負うゲームメーカーとして、パリオリンピックの舞台に立っていました。
しかし、まさに夢を叶えた初戦のアメリカ戦直後の出来事でした。
「頭痛や吐き気が今までにないくらい辛くて、反応も遅かった。本当にここからというところでの脳しんとうだった」(山本選手)
残りの試合に出ることができず、山本選手不在の日本は予選で姿を消しました。
「日本代表でプレーメーカーとしてやらせてもらっていた中でのけがだったので、本当に悔しい大会だった」(山本選手)
アメリカとの対戦で強くなった思い

わずか1試合に終わったオリンピック。
それでも、金メダルを獲得することとなったアメリカとの対戦で、強くなった思いがありました。
「オリンピックもアメリカが1番強い。自分もその世界でやってみたい」(山本選手)
今年4月、山本選手は世界最高峰リーグ、アメリカのWNBAに挑戦。
契約に繋がる、トレーニングキャンプに参加しました。
「気持ちの出し方や、プレーの表現の仕方というところで、みんなを勢いづけたり鼓舞するのがWNBAの選手は上手だと思った」(山本選手)
アメリカでの経験をチームに還元

惜しくも正式契約を勝ち取ることはできませんでしたが、8月にトヨタ自動車に戻ると、すぐさまアメリカでの経験をチームに還元。
そんな姿を間近で見るのが、大神雄子ヘッドコーチ。
日本人で4人しかいない、WNBA経験者です。
「いろんな経験をした分、選手としてはもちろんだけど、人としても大きく成長したと、帰ってきてから一緒に練習して感じる。1つ1つの言葉がやっぱり違う」(大神雄子HC)
山本選手の素顔は?

気迫あふれる表情を見せる、頼れるエース。その素顔はというと――
「私の行動ひとつひとつにつっこんできて、絡んできます」(永田萌絵選手)
「つっこんであげています!」(山本選手)
天真爛漫なキャラクター!
5歳上の先輩、日本代表の安間志織選手に対しても物怖じしません。
「先輩と思っていない…」(安間志織選手)
「思ってるよ!思ってるよね」(山本選手)
無邪気な笑顔で、いつも場を和ませています。
そんな彼女が引っ張る、トヨタ自動車アンテロープス。
昨シーズンは開幕8連敗を喫し、上位4チームによるプレーオフ進出を逃しました。
「自分中心のチームだと思っているので、点数や数字に残る貢献をしたい」(山本選手)
昨シーズンのリベンジへ

昨シーズンのリベンジへ。いよいよ、新シーズンが始まりました。
10月。女子のバスケットボールリーグ・Wリーグが開幕。
「WNBAに挑戦して、そこで得たものがすごく大きかった。(挑戦して得たものを)日本に還元する意味でも、今シーズンのWリーグは、自分にとって新しい挑戦になる」(山本選手)
開幕戦の相手は、同じ愛知県が拠点のトヨタ紡織サンシャインラビッツ。
試合は山本選手のスリーポイントシュートで幕を開けると、その後も果敢にゴールへ向かい、得点を重ねていきます。
さらに、アメリカで学んだ気持ちを前面に出すプレーでチームを鼓舞。
「自分のプレーを見て、頑張ろうとかついていこうと思ってくれたらうれしい」(山本選手)
先に見据えるのは…

エースが両チーム最多・18得点の活躍を見せ、幸先のいいスタートをきったトヨタ自動車。
現在6試合を終え、5勝1敗で首位に立っています。
「今シーズンはみんなでベスト4にまず入ろうと話しているので、これからも一戦一戦、勝ちにこだわって頑張りたい」(山本選手)
まずは、チームをプレーオフ進出へ導くことを目標とする山本選手。
その先に見据えるのは、日本人史上5人目のWNBAプレーヤーです。
「これから先、WNBAにワンシーズン通して残れるようにしたい」(山本選手)
(11月6日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ+』じもスポ!コーナーより)





