

2025年5月25日放送
ドデスカ!イマネタ
日経平均株価が高値で推移していることで名古屋でも投資熱が高まっています。
中でも、今年から新しくなったNISAは始めるのにいいタイミングがあることが分かりました。
日経平均株価が4日に4万円を突破し、史上最高値を更新しました。
そんな中、他にも過去最高を更新したものがあります。
それは新規の口座開設数。
「SBIホールディングス」と「楽天証券」ともに1月の口座開設の数が28万件と過去最高を記録。その背景にあるのが今年から新しくなったNISAです。
NISAとは小額投資非課税制度のことで、本来、株や投資信託で利益が発生した場合その利益に、約20%の税金がかかるのですがNISA口座を開設して投資をすると、年間360万円を上限に出た利益が非課税になる、つまり20%分の税金がかからないという制度です。
NISAの影響もあり、大人だけでなく子どもも投資に興味をもっているようで、子ども向けの投資セミナーの参加者が2021年は287組だったのが、去年は1345組、約4.7倍にまで増えています。
「日経平均株価が上昇する中、私たちはNISAを始めた方が良いのか。街の皆さんはどう考えているのでしょうか」(島津咲苗アナウンサー)
「3年前から始めて、貯金だけではためられないので増やす方に。ちょっとずつ増えていっている」(NISA歴3年の30代女性)
「利益に対して税金がかからないのでいい感じです」(NISA歴3年の50代男性)
6日、名古屋でNISAについて聞いたところ25%、4人に1人はすでに始めていたのですが、残りの75%は「興味はあるけど始めていない」「興味がない」という結果でした。
始めていない理由を聞くと――
「すぐに利益を得られるならやってみたいですけど、長期的に見なければいけないとなると手が出にくい」(50代女性)
「今ってどうなのかな」(20代女性)
「今投資を始めるべきなのかということ?」(島津アナウンサー)
「はい」(20代女性)
「いろいろ調べている中で危ないかもという意見を見て心配」(20代女性)
「NISAをやってお金は本当に増えるの?」「損したりしないの?」などの疑問が。
疑問をエコノミストで中京大学経済学部の内田俊宏さんにぶつけてみました。
現在、日経平均は高値です。
「NISAはなるべく早く」と言われていますが本当に今、はじめてよいのでしょうか?
「平均株価が上がっていると、どこかでガクンと落ちたところで買った方がいい?」(島津アナウンサー)
「コロナのような世界的な出来事で株価が大きく下がる局面を待っていると、いつまでも投資を始めることができない。少しずつ始めていくことが必要。始めることによって知識を身につけようという動きになる。急ピッチの株価の上昇が落ち着くであろう4月あたり、おそらく日銀がマイナス金利を解除すると思う。新しく口座を設定して少しずつ投資信託などで始めると良い」(中京大学経済学部エコノミスト 内田俊宏客員教授)
「物の値段が上がる中で銀行にお金を入れるよりも投資に回した方が良いのではという考えは正しいですか?」(島津アナウンサー)
「日銀がマイナス金利を解除しても金利が上がっていく状況にはならない。物価上昇率を上回る資産運用をするためには預貯金ではなく株式や投資信託になる」(内田客員教授)
しかし、NISAで投資を始めるにあたって、初心者には注意点があるといいます。
「最初に金融の知識がないまま購入するというのは難しい。個別銘柄ではなく投資信託から徐々に始めていくのが良い。マイナスになる局面もあるが5年10年長い目で見て資産を保有しておけばある程度プラスになっている確率は高まる」(内田客員教授)
そして、投資は自己責任です。
「NISAで運用していれば絶対プラスになるということではない。自分の判断で商品を選んで投資をしていただきたい」(内田客員教授)
ニュースでは伝えきれない「生活ネタ」や「地元の小さな話題」まで、今気になる鮮度の高い地元・東海3県のニュースを徹底取材。竹田基起アナ・島津咲苗アナがフットワークよく取材に急行、現場の臨場感と共に地元のニュースを伝えます。
2025年5月25日放送
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