知多市民のソウルフードは「かつ丼」?知多木綿やイチジクなど、知多名物をPICK UP!
知多半島の北西部に位置する知多市。新舞子・ブルーサンビーチを有する知多市には、マリンスポーツを楽しみに訪れる人も多くいます。そんな知多市の特産品やソウルフードなど、知られざる魅力をピックアップ! ぜひ、お出かけの参考にしてみてください。
●知多市民のソウルフード「かつ丼」
おかき専門店「おかき屋 辰心」の軽食コーナーには、名物「岡田かつ丼」を求めて多くの地元住民が集まります。
半熟の目玉焼きと甘辛い醤油だれが特徴の「岡田かつ丼」。そのルーツは知多・岡田地区で約25年前に閉店した「きらく食堂」のかつ丼です。
「岡田のかつ丼がまた食べたい」。そんなお客さんの声に応え、「おかき屋 辰心」が味を再現して復刻させました。
過去の記憶をたどり、地元の人たちと何度も試食を重ねて復刻された「岡田かつ丼」。これぞまさに知多市民のソウルフードです。
●知多木綿の「機織り体験」へ
かつて知多木綿の生産地として栄えた知多市・岡田地区。そんな岡田地区の土地の歴史を機織り体験できる場所が、「木綿蔵・ちた」です。
機織りの体験では、明治時代に活躍した機械を使用。横糸を通してはパタンと織っていくと、少しずつ知多木綿が織上がっていきます。「木綿蔵・ちた」では地元の女性を中心に手織りの楽しさを伝承しているのです。
●「JAあいち知多」でイチジクを収穫
知多市の特産品となっているのが、赤く色づき大きな実をつけるイチジク。愛知県はイチジクの生産量・出荷量ともに全国2位を誇り、知多半島でも約60名の農家が栽培を手がけています。
この道38年を数える杉山久さんも、イチジク農家の1人です。大玉の品種「サマーレッド」の赤く熟した実を、手作業で1つずつ収穫します。最盛期には朝6時から収穫を始め、1日に約3000個を出荷しています。
●知多市の老舗が手がける「のぼり」
染め物職人・酒井雅充さんは、横断幕の製作を手がける「日の丸屋旗店」の3代目。先代から約80年にわたって、地元ののぼりや旗を作り続けています。
酒井さんがこの日作っていたのは、神社に立てられるのぼり。真っ白な布を寸法に切り出し、型紙を貼り付けたスクリーン(型枠)を用いて1枚ずつ丁寧に染色します。
専用の染料を薄くのばせば、あっという間に美しい文字が刷り上がります。伝統的な手染めからインクジェット昇華転写まで、さまざまな手法でのぼりや法被、手ぬぐいなどを製作しています。
●愛知県無形民俗文化財にも指定された祭り
「朝倉の梯子獅子」は戦国時代から知多市朝倉地区に伝わるお祭り。毎年10月第1日曜に開催されます。2人1組で演じる獅子が、高さ9メートルのやぐらの上でアクロバティックに踊りを披露します。
愛知県無形民俗文化財にも指定される「朝倉の梯子獅子」。やぐらの上で美しく演じるために、稽古は欠かせません。獅子を演じる16歳から24歳の青年たちは、祭りの1カ月前からほぼ毎夜にわたって熱心に稽古。伝統を守る声の数々が、境内に響き渡ります。
特産のイチジクやソウルフードのかつ丼、伝統的な祭りまで魅力たっぷりの知多市。名古屋からは車でも電車でも30分程度で行ける場所にあるので、気軽に足を運んでみてください!