【マツダ】ロードスターの幌を開けてみた!自動車模型に電動ギミックを付ける方法
本来動かない部分を動くようにしたり、それを電動で駆動させたり。自分流のアレンジが効きやすいのがプラモデルの強みです。
今回は1/24 マツダ ロードスターのキットを使って、実車さながらのオープンハッチギミックを再現した方法をお届けしていきましょう。
使用するキットはタミヤ製1/24 マツダ ロードスターのオープンタイプ。実車ではソフトトップが内蔵されており、用途に合わせて開閉ができます。
しかし、プラモデルでは開閉ギミックはもちろん、そもそもパーツも用意されていないので、すべてイチから作らないといけません。
●自動車模型のフレームを作る
フレーム再現に使うのは、手に入りやすくて加工しやすい真ちゅう線。太さの違うものをいくつか用意して実車を参考に形状を整えます。
フレームの形や構造は実車を参考にしています。アルミ製ヘッダーパネルを模したパーツを用意すれば、その後の工程にある布の部分を被せる際に整えやすいです。
幌の布部分を異素材で再現する
ソフトトップの場合、外装は布製。可動させる観点から、プラモデルにおいて実車の雰囲気に近い布素材を使用します。ちなみに、可動をさせない場合でも布素材を塗装で表現するのは難しいので、別途布素材を用意するのがオススメです。
布素材の再現に傘を流用
化学繊維らしいツルっとした質感の傘を採用。強度と伸縮性にも富んでいるので、微調整がしやすいです。
実物大の素材を小さなプラモデルに使う場合、それまで小さくて気にならなかった部分が強調される「スケールエフェクト」が起こりやすいので注意。今回は繊維の目が細かいので問題なさそうです。
傘に使われる薄い素材も、プラモデルに組み込めばそれなりの厚みとなって可動に影響してきます。クリアランス確保のために細かく調整していきます。
●手動による開閉ギミックをミニチュアで表現
開閉する場所に電動駆動を盛り込むのが一般的ですが、今回再現しているソフトトップの開閉は手動で行うものなので、プラモデルでもそれを再現していきます。
実車でドライバーが行っているのであればプラモデルでもそうしたら良い、ということで、フィギュアに可動ギミックと電動駆動を設けて表現。
フィギュアが乗るシートに仕込めば、電動駆動のギミックを隠しやすいです。
フィギュアの手に幌に付く取っ手を持たせれば準備OK!
手動で試運転すると、可動ギミックの塩梅がわかりやすくなります。
間接的に力を加えるので、モーターからの力がしっかり伝わるようにギアなどの駆動部分には金属製のものを採用。
●電動ギミックが作り出す、実車さながらの臨場
可動ギミックを盛り込んだフィギュアを整え、車本体を組み上げ塗装すれば完成。ジオラマのように地面や小物を使わなくてもシチュエーションを想像させる、臨場感のあるカーモデルとなりました。
ミニチュアモデルを通して実車さながらの雰囲気が楽しめるプラモデルの醍醐味を、何倍にも増幅させてくれる電動ギミック。今回はかなり凝ったものでしたが、ライトを点灯させるだけでも効果は絶大です。一度お試しあれ。