庭造り・植木に青春を捧げる!「環境デザイン科」に通う高校生たちの“創造性” 自らの夢もカタチに
園芸から食品など、幅広い内容が学べる愛知県立稲沢高校。
この学校で庭造りから苗木の生産まで行っている環境デザイン科の生徒たちのもとへ、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました!
パンサー向井さん:
「事前に頂いた、生徒の鵜飼くんからの企画案では、寄せ植え体験をしてほしいとか、四ツ目垣制作をやってほしいとか、『司会みたいなことをやりたいです』とも…。これは(番組コーナー名の)“いざ学校に向井ます”じゃなくて、“鵜飼ます”を作ろうとしてるね(笑)」
まずは、司会を狙う鵜飼君の元へ…。
鵜飼くん:「ようこそ、西農場へ!」
パンサー向井さん:
「もう迎え入れる気満々だ(笑)ここはどういう場所なんですか?」
鵜飼くん:
「稲沢高校は東農場と西農場があって、東は園芸科や生活科学科の農場となっていて、西は環境デザイン科だけの農場となっております。実習や課題研究等の授業で活用しています」
パンサー向井さん:
「しゃべりが流暢ねぇ、確かに。司会がやりたいって書いてあったけど?」
鵜飼くん:「やってみたかったです(笑)」
ということで、特別企画「いざ、学校に鵜飼ます」!
鵜飼くん:
「まず造園コースの生徒の所へ行ってみましょう」
パンサー向井さん:
「すごい司会っぷりだねぇ」
鵜飼くん:「練習してきました(笑)」
まずは造園コースで、庭造りのお手伝いから。3年生たちが図面を書いて設計し、35平米の土地に庭を造る卒業庭園の実習中。向井さんは代表的な竹垣「金閣寺垣」に挑戦です。
山田くん:
「今、竹が真ん中に入ってるんですけど、この2本の竹を結ぶ作業になります」
パンサー向井さん:
「(竹を紐で縛りながら…」これを何個も何個も、綺麗に見せるためにやるんだ」
続いて、苗木や植木の生産を行う緑化コースで「寄せ植え体験」。生徒たちは実習で複数の植物の育ち方やデザインを学んでいます。
挑戦するのは、伝統的な寄せ植え「松竹梅」。生徒たちが育てた松・竹・梅、さらに、南天や福寿草など、全部で8種類を寄せ植えします。
パンサー向井さん:
「実際に出来たものの評価は、どういう所がポイントになるの?」
女子生徒:
「梅と竹の位置とか、足す植物の配置で評価が変わります。先生によって違うことも(笑)」
松竹梅を置いたら次は石。大中小から選んで並べていきます。石は「山」を意味し、「川や海」を表す寒水石を置くことで、山から海までの流れを表現します。最後に装飾品を置いて完成。向井さんが縁起の良い松竹梅の寄せ植えに込めた想いとは…。
パンサー向井さん:
「題名は『上京』。みんなも今から社会という大きな海に行くわけです。その姿をカメの置物で表現して、たぬきの置物で表した先生が東京に出る生徒の背中を見守ってます」
これにて「鵜飼ます」は終了。ここからは「向井ます」に戻し、皆さんのお話を伺います。
パンサー向井さん:
「元々この学校に入ったきっかけみたいなのは何ですか?」
宇佐美くん:
「木に登ることが好きで(笑)、木を切る剪定の実習とかが楽しくて。今までのことを生かして造園の会社で働きたいと思っています」
鵜飼くん:
「実家が植木店で、入学時は家を継ぐことを考えていたんですけど、小学校の頃から教員になりたくて、農業高校で教員がいることを知って、ここで学んだことを生かせて小学校からの夢が叶うということで、農業高校の教員に憧れを持つようになりました。僕は大学に進学して、農業についてさらに学んで、稲沢高校に帰って来るという夢がここでまた出来ました」
「環境デザイン」の名の通り、自分の人生もデザインしている3年生。卒業を控えた皆さんと触れ合った向井さんが、今回感じたこととは…?
パンサー向井さん:
「皆さんオリジナリティーというか、庭を造る上で創造性みたいなものを感じましたし、庭造りにハマるのも分かりました。鵜飼くんが非常に素晴らしいMCっぷりを披露してくれたので『鵜飼ます』に乗っ取られないように私も頑張りたいと思います(笑)」
愛知県立稲沢高校環境デザイン科3年生の皆さん、ありがとうございました!