冬こそ「ゴキブリ対策」!侵入経路はどこ?塞ぎ方は?入られた場合の対策など専門家が解説『チャント!』
年末を迎え、大掃除の準備をしている人も多いはず。大掃除の際に、ぜひしておきたいのが「ゴキブリ対策」!実は冬こそ、しっかり対策をすることが重要だそう。そこでゴキブリ対策の専門家に、冬にやるべきことを聞きました!
3ミリほどの隙間もすり抜ける!?侵入経路はどこ?
今回は、殺虫剤・駆除剤などを販売する会社「タニサケ」で10年以上、ゴキブリ対策の商品開発に関わる向山博幸さんに、アドバイスをいただきました。
日本国内で自宅などの屋内に現れるゴキブリは、主にワモンゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリ、チャバネゴキブリの4種類。一番増えやすいチャバネゴキブリは、一つのつがいが侵入すると、1年で数千匹に増えると言われています。
向山さんによると「冬の間はゴキブリの行動が制限されるので、動かないうちに対処すれば春に増えにくい」とのこと。4種類とも「寒さに弱い」のが共通の特徴。活動的ではない冬こそ、侵入経路を防ぐチャンスです。
向山さんに、注意すべき侵入経路と具体的な対策を教えてもらいます。「玄関」のパッキンが経年劣化で剥がれてくると、隙間が空くので要注意。中から見て、外の光が漏れていたら、ゴキブリが侵入するには十分な隙間だそうです。
対策は、扉にパッキンをして隙間が空かないようにするか、玄関の外に毒餌などを置いて、入る前に退治してしまうのが有効です。毒餌の誘因効果は大体、半径50センチ程度なので、遠くからゴキブリをどんどん引き寄せることはないそうです。
「洗面台」の下の排水と下水がつながっている所の穴は侵入経路。つまようじが入る隙間があれば、ゴキブリは入ってこられるそうです。3センチくらいの大きさのゴキブリは、厚さが1円玉2枚程度の隙間を通り抜けるとのこと。諸説ありますが、ゴキブリは体重の約900倍の力で圧迫されても無傷で、大きな種類でも3ミリほどの隙間をすり抜けてしまうと言われています。
対策には、ホームセンターなどで販売している粘土(パテ)を使用。適量を手に取り、床にくっ付ける形で、排水管の穴の隙間を埋めます。パテは固まらない素材でできているので、いつでも取り外しが可能です。
「エアコン」と室外機をつなぐ穴も侵入経路です。設置当初は塞がっていた箇所も、経年劣化で隙間が空いてきます。対策は、パテで室外機のホースの隙間を埋めるのが有効です。
段ボールや紙袋は注意!出てしまったらペットボトルで!
外から侵入させないだけではなく、家の中にすみつかせない対策も重要。重ねた段ボールや紙袋は、ゴキブリにとって心地よい環境で、それ自体がエサになるなど、すみかになるリスクが高まります。ゴキブリの卵は米粒から小豆くらいの大きさで、段ボールの間に挟まっていたり、並々の中に産み付けられたりして家に入ってくることがあるとのこと。
フリマサイトなどで買った古着や段ボールに卵が付着している可能性も。段ボールはすぐ捨てること、衣類などは1回洗ったり、干したりするのが有効です。
対策していても室内に出てしまった場合の対処法も聞きました。ペットボトルの底を切ったものでゴキブリを覆い、飲み口部分から殺虫剤をかけるのがオススメ。この方法だと、適量の殺虫剤で確実に仕留められるとのこと。後ろからゆっくり近づくのが、逃げられにくいコツだそうです。
わずかな隙間から家の中に侵入してくるゴキブリ。ぜひ、冬の寒いうちに対策してみては?
CBCテレビ「チャント!」12月15日放送より