米高騰の中で「コメを分けてくれと連絡がある」早場米の田植え始めた三重の農家にも…愛知では「米コメ大使」の交代式

三重県最南端の町、紀宝町で早くも田植えが始まりました。
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この地方では、お盆前に出荷する「早場米」の栽培が盛んで、毎年この時期に田植え作業が行われています。
大里地区の中西和益さんの水田では去年までは「あきたこまち」の苗を作付けしていましたが、今年からは、三重県が開発し、5年前に広く栽培が始まった「なついろ」に変更。夏の高温や病気に強い品種で、安定供給を目指します。
コメ農家 中西和益さん(77)
「(Q:(なついろは)暑さにも強いということだが?)去年(試しに)2反ほど作ったがなかなかよかった」
ことしの苗もうまく育ち、無事「なついろ」の田植えの時期を迎えました。そんな中西さんのところにも御多分に漏れず…
コメ農家 中西和益さん(77)
「コメを『分けてくれ、分けてくれ』と連絡がある。予定しているだけで手いっぱいだから断っている。
「(Q:今までと違う客が買い付けに?)来ている」
安定供給を目指す新しい品種「なついろ」は、7月下旬に、およそ1.5トンの収穫を見込んでいるということです。
岡崎市でコメをPRする「米コメ大使」の交代式 3代目に就任したのは…
一方、愛知県岡崎市では地元の小学生がふるさとのコメをPRする「米コメ大使」の交代式があり、新年度から活動する新たな大使が就任しました。
この活動は、JAあいち三河が地元産のコメの消費拡大に繋げたいと2年前から始まりました。3代目となる「米コメ大使」に就任したのは、岡崎市と幸田町の小学校に通う現在、4年生と5年生の5人です。
(米コメ大使(4年生))
「たくさんの人に地元のおいしいおコメを知ってもらえるよう頑張りたい」
「農家の大変さをみんなに教えてあげたい」
それぞれが強い思いで就任。
(JAあいち三河営農販売部 岩月潔 部長)
「農協としてもコメを集める努力をしながら、(米コメ大使には)おいしさと同時に安心感を消費者にPRしてもらえたら」
新「米コメ大使」たちは、来月下旬の田植え体験でデビューする予定だということです。