闇バイトの影響で、泥棒が凶悪化。情報を共有する“暗号”の実態も見えてきました。家を留守にする機会が増える時期、私たちはどのように身を守ればいいのでしょうか。
住人に危害を加える空き巣が増加

不在を狙って、住宅に侵入する“空き巣”。なかでもゴールデンウイークは、旅行や帰省で家を空ける人が多いため、空き巣を含めた「侵入盗」が増加しやすいといいます。
警察によると、住宅への侵入盗は4月と5月に多く発生。最近では、闇バイトによる組織的な犯行によって、任務達成のためには手段を選ばず、住人に危害を加えるケースが増えているといいます。
防犯のポイントは時間・音・光・目
凶悪化する泥棒。私たちは、どのように身を守ればいいのでしょうか。防犯アドバイザー・京師美佳さんに、防犯対策のポイントを聞きました。

闇バイトの実行犯は、カメラがあっても指示を受ければ侵入してきます。そのため、従来の“守る防犯”に加えて、“攻める防犯”が必要。例えば、侵入してくるような動きを確認した場合、スマートカメラから「通報したぞ」と声を出して威嚇し、素人の実行犯を追い払う“攻める防犯”が求められているといいます。

防犯グッズで対策を行う、“守る防犯”も大切です。防犯グッズを購入する際、頭に入れておきたいのが「防犯の4原則」。犯罪者は、音・光・時間・人の目を嫌がります。
そこで、
●窓が開くと鳴るアラームを設置して、音で威嚇する
●センサーライトを活用して、周囲を明るくする
●補助錠や防犯フィルムを使用して、侵入に時間をかけさせる
●防犯カメラを設置したり、住民同士の交流を深める
など、犯罪者が嫌がるポイントをおさえたグッズを選びましょう。
戸建てに住む人は、防犯ステッカーを貼るなどして、“防犯意識の高さ”をアピールすることも重要。郵便受けのチラシ溜まりや、手入れされていない植栽は狙われやすいため、整理整頓を心がけましょう。

また、マンションに住む人は、オートロックを過信せず、ゴミ出しなど短時間の外出でも、必ず玄関を施錠することが大切。マンションの場合、雨どいを登ったり、隣の建物の屋上から飛び移るなどして、ベランダから侵入されるケースがあるため、階数に関係なく、窓の防犯対策も必須となります。
進化する「マーキング(暗号)」の実態
犯罪者グループは、「マーキング(暗号)」と呼ばれる手段で、下見で得たターゲットの情報を共有するために“マーク”を残します。これは、連絡を取り合うことで、足がつくことを防ぐ目的があるといいます。
昔は「WC-16-20 (女性と子どもが 16~20時不在)」のような英数字や、「赤のシール(女性)」、「金色のシール(子ども)」などが主流でしたが、京師さんによると、現在はこれらのマークが変化。

象形文字のような“絵”となり、「丸が5つ重なる=小銭が多い(お金持ち)」、「ギザギザの線と絵=犬に注意」など、より巧妙化しているといいます。
さらに、マークが書かれる場所も変化。かつての表札やメーター周辺から、エアコン室外機の裏や外壁の足元など、住人が意識して捜さないと見つからない場所へと移行しているといいます。
(※本記事の最後にマークの一覧を掲載しています)
マーキングを見つけた場合、私たちはどのように対処するといいのでしょうか。
京師さんによると、まずは証拠写真を撮ってから、警察に通報。その後、すみやかに消し去ることが大事だといいます。マークを残しておくと、他の犯罪者に狙われる可能性があるとのことです。
被害を防ぐための行動ルールとは?

日々の行動に注意を払うことも、防犯対策につながります。多くの人がSNSを活用する今、旅行などのリアルタイム投稿は、家が留守であることをアピールする行為になります。投稿は、帰宅後の事後報告にとどめることが得策です。
また、見つけたマーキングの写真を、SNSに投稿する行為もNG。犯罪者にアカウントを特定され、過去の投稿から資産状況や不在情報が筒抜けになる危険性があるといいます。

訪問者への対応については、原則インターホン越しで対応し、対面しないこと。宅配便を装った強盗も多いため、置き配や宅配ボックスを活用しましょう。
もし、子どもだけで留守番中のとき、居留守を使うと、空き巣と鉢合わせてしまう危険があります。インターホンには必ず応答し、「お母さんは今、手が離せない」など、“家の中に大人がいること“を装うことが大事。京師さんは、訪問されたときの対処法など「日ごろから家族で練習しておくことが大切です」と話しました。

家を留守にすることが多くなるゴールデンウイーク。防犯グッズや被害を防ぐ行動ルールで、日ごろから対策を行っておくことが重要です。
▼マーキング (暗号)、タギング(絵)の例
【RAM】
AM (午前中) R (留守中)
【NR】
ノーリターン(帰ってこない)
【R10-18】
午前10時から午後6時まで留守
【18×】
18日は不在
【S (Cの場合もある)M】
シングル(一人暮らし)のマン(男)
【PUSH】
押せば買う家
【R19-12】
午後7時~午前0時留守
【ロS】
老人の一人暮らし
【DR9-18】
犬がいる午前9時~午後6時留守
【S】
1人暮らし、もしくはほとんど一人で過ごしている
【F】
家族で暮らしていて、子どももいる
【R・ル】
訪問したが留守だったので、 後日訪問するという意味
【9~18R】
午前9時から午後6時まで外出。 (※平日の意味で使われることが多い)
【D】
旦那がいないと契約できない。(大学生という意味で使われることもある)
【ア】
アルバイト・フリーター
【外・中・英など】
外国人
【シリンダー交換】
大学生が住んでいるという略
【老・口】
老人が住んでいるという略
【♂・M】
男性が住んでいるという略
【♀・W】
女性が住んでいるという略
【K・ア】
子どもが住んでいるという略(小さな子どもがいる場合に使われる)
【SS】
平日は家を空けていることが多い


