JR東海は、名古屋駅と長野駅を結ぶ特急「しなの」の新型車両を報道関係者に公開しました。カーブを走るときの乗り心地向上を目指します。
JR東海の車両基地で報道関係者に公開されたのは、名古屋駅と長野駅を結ぶ特急「しなの」の新型車両385系です。現在は383系が使われていますが、車両の老朽化が進んでいることから、後継としてこの車両を投入することになりました。
内装には縦のラインや木目調を多く使用することで、木曽地域にゆかりのあるヒノキなどの「木曽五木」をイメージしています。
今回、JR東海がこだわったのがカーブを走るときの乗り心地です。383系は、車体を傾けることで乗客にかかる遠心力を軽減しながら高速でカーブを走る「振り子式」と呼ばれる技術が使われています。
新たな車両にもこの方式が採用されていますが、雨で車輪が滑る場合などに、カーブの開始と車体を傾けるタイミングがずれることが課題でした。こうしたずれを防ごうと、新たな車両には車両とカーブの位置関係をより正確に検知できるジャイロセンサを導入しました。このセンサによってカーブが始まるのと同時に車体を傾けられるようになり、乗客にかかる遠心力が軽減されて乗り心地が向上するということです。
JR東海事業本部 清水吾郎車両部長:
「乗り心地を向上させることを大きなコンセプトとして進めてきている。走行試験の中で今後しっかりと技術的な裏付けを持って確認していきたい」
新たな車両は5月13日から1年間程度、走行試験を実施し、2029年度ごろを目標に営業での運行を始める予定です。


