50年前に埋められた「タイムカプセル」を掘り返すイベントが18日、三重県庁でありました。いったいどんなものが中から出てきたのでしょうか。
三重県ができて150年の節目を祝うイベントが開かれた、18日の三重県庁。
その目玉となったのが――
50年前に埋められたタイムカプセルです。
タイムカプセルは、三重県が誕生して100年の節目を迎えた1976年(昭和51年)に、当時の姿を後世に伝えようと埋めたものだといいます。
あれから50年。200人以上が集まった会場には、当時を知る人たちの姿も。
「当時は40歳だった、50年先は90歳になる。長生きしたく、これを楽しみにしていた」(元三重県職員の男性・90歳)
「(幼稚園)年長の時に、タイムカプセルを埋める時に参加させてもらって、母の話では、私が花束を贈呈させてもらったと聞いております」(50年前の式典に参加)
「大事にしてた物が出てきたらうれしい」

愛知県一宮市の高校教師、吉野誓一さん(55)も、待ちわびた1人です。
50年前は幼稚園の年長さん。
カプセルを埋めるイベントで踊りを披露しましたが、中に自分の物を入れたかどうか、記憶はあいまいだといいます。
「自分が当時どんな生活をしていたか、自分が埋めて大事にしていた物が出てきたらうれしいなと思います」(50年前の式典に参加 吉野誓一さん)
いよいよ開封へ

カプセルが引き上げられ、いよいよ開封です。
吉野さんもスマートフォンでその様子を撮影しながら見守ります。
そして――
ふたが開けられ、中身をのぞかせたタイムカプセル。
吉野さんも、笑顔で記念撮影におさまります。
「感激しました。保存状態は本当に良くて」(吉野さん)
Q.自分のものはありそうですか
「自分が書いた作文とか写真が出てきたら、もう本当にうれしいですけど、まだこればかりは分からないので楽しみにしています」(吉野さん)
ずらりと並んだのは「昭和」を感じさせる品々

近くの講堂に移動して、いよいよ中身のお披露目です。
ずらりと並んだのは「昭和」を感じさせる品々です。
ロボットや人形などが次々と。
50年以上前の新聞のほか、当時の津駅周辺や四日市コンビナートの様子をおさめた写真も出てきました。
コメの価格改定を知らせる紙には、「標準価格米10kgで2760円」と記されています。
いまから見ると、かなり割安な価格です。
吉野さんに関するものは?

さて、吉野さんはどうでしょう。
Q.写真を見てどうですか
「こんな感じでやっていたんでしょうけど、思い出せないです」(吉野さん)
一生懸命探し回りましたが、結果的に自分に関する物は出てきませんでした。
それでも――
「幼稚園の時に何か埋めたものが出てきたらいいなと思っていたけど、それがなかった時のために、実はとっても大事なものを持ってきました。幼稚園の年長の時に誕生日を迎えて、その時に幼稚園の先生からいただいた誕生日のペンダント。本当に大事にしてきたので、この式典の代わりにして大事にしたいと思っています」(吉野さん)
次の50年に思いを巡らせる1日に

一方で、こちらの女性は身近な人の写真を見つけました。
Q.今何を探しているんですか
「これですね、祖父の写真。議長をしていたので、懐かしいですね。議長をしてたんだなと、誇りに思います」(親族の写真を見つけた女性)
50年の時を経て、開けられたタイムカプセル。
当時を知る大人から、令和の時代を生きる子どもまで、半世紀前の時代に思いを馳せながら、次の50年に思いを巡らせる1日となりました。


