プロ野球の交流戦は、今シーズンもパ・リーグの球団が上位を占めています。
メ~テレ「ドデスカ!」火曜日にレギュラー出演している野球評論家の矢野燿大さんに、パ・リーグがなぜ交流戦に強いのか、そして地元のドラゴンズがこれから巻き返すために必要な「接戦の制し方」を聞きました。

先週のドラゴンズの成績は1勝5敗。
5日は阿部寿樹選手のサヨナラタイムリーで勝ちましたが、ドラゴンズの借金は今シーズン最多の17という状況です。
矢野さん:
勝てる試合は、ほかにもありました。
特に3日のソフトバンク戦と7日の西武戦はしっかり勝っておきたかった。
これが白星だったら乗っていけそうな週だったんですが…。
終わったことは仕方がないので、気を変えていくしかないですね。
矢野さんが語るセ・パの違い

ドラゴンズは9日からビジター6連戦です。
今回のテーマは「交流戦ラストスパート!! 上位へ駆け上がるには!?」
交流戦で、ドラゴンズは現在6位。上位のチームは、巨人を除いてパ・リーグの球団が並んでいます。
Q:交流戦はそういうものだと思っているところがあるんですが、そんなはずはないですよね?
矢野さん:
僕は信じていないんですよ。
でも、結果はパ・リーグが強いです。
Q:なぜなんですか?
矢野さん:
日本代表メンバーを選ぶ時もパ・リーグの選手がどうしても多くなりますし、やはり力のある選手が多い。
そしてパ・リーグの野球というのは、力のある投手に対してバッターはシンプルなんですよ。
レベルも高いんですけれど、速いボールに全部対応していくという、一番シンプルな形なので、交流戦になっても対戦の形はパ・リーグはあまり変わらないんです。
セ・リーグはどちらかというと、データや経験でこういう攻めをしてくるんじゃないかという「読み」を使いながらやっているチームが多い。
初めて対戦するピッチャーは経験もデータもないので、戸惑うのはあるかなと感じますね。
セ・リーグ出身として認めたくはないですが、交流戦ではチーム力が出ているというのを正直認めざるを得ない部分もあります。
岡林選手とサノー選手が復帰

強いパ・リーグに勝つために、ドラゴンズに頼もしい2人が帰ってきました。岡林勇希選手とサノー選手です。
岡林選手は約2ヶ月ぶりに1軍に復帰し、ここまで3試合にスタメン出場しました。
6日は2安打、7日は犠牲フライを記録しています。
サノー選手は約1ヶ月半ぶりに1軍復帰。代打に出てセンターフライでした。
矢野さん、この2人をどう見ていますか?
矢野さん:
岡林選手はコンディションさえ大丈夫であれば、僕は“使い切る”選手だと思います。
代わりはいないぐらいの選手で、今の状態を見ても悪くはないので、使い切ってほしいなと思っています。
Q:岡林選手がセンターにいるだけで、打球が飛んでいっても安心感が違いますよね。
矢野さん:
そうですね。いなくなって分かるというところがありますね。
Q:サノー選手はどうですか?
矢野さん:
サノー選手は、正直キャッチャーからすると、そんなに嫌ではないかなと思います。
どうしてもボール球を振るので、キャッチャーからすると攻めどころがいっぱいある。
代打の1打席で結果を出すというのは、サノー選手はなかなか難しいかなと思います。
4回打席に立ったうちのどこかでホームランを打って一気に点差を広げる、そういう選手かなという感じがします。
5打数1安打でいいので、大きな一発で3打点を入れてくれるという選手ですね。
「接戦を制する3カ条」

交流戦はあと6試合残っていますが、ここまでのドラゴンズの試合を振り返ると、接戦が多いんです。12試合戦って、10試合が3点差以内。
そこで矢野さんに、「接戦を制すための3カ条」を聞きました。
その1は「先発投手が先制点を与えない」。
矢野さん:
やはり自分たち有利でいきたい。「先制点を与えない」というのはどの試合でもそうなんですが、特に交流戦ではしっかり守ってもらいたいと思います。
Q:その2は「打線が先に点を取る」。
矢野さん:
点を取れば、自分の流れの中で試合を作っていける。相手ペースにならない。
当たり前のことなんですが、当たり前のことをしっかりできることで、勝ちの方向に向かっていけると思います。
Q:そしてその3は「ビジターでは攻撃から入れる利点を生かす」。
矢野さん:
今週からビジター6試合で、先攻になります。
「初回の攻撃から全力で行くぞ」というムードをチームで作っていって、先制点を取れれば、先ほど言った流れを作れます。
相手ピッチャーもキャッチャーも、立ち上がりはめちゃくちゃ難しいんです。
レベルの高い投手でも立ち上がりは難しいので、やっぱりその流れのところを一気にいきたいですね。
Q:1回表がまず大事なんですね。
矢野さん:
そうですね。そこで先制してほしいですね。
Q:「後攻が有利」とよく言われますが、ビジターの先攻でも利点はあるということですね。
矢野さん:
相手の球場なので、やはり相手のムードになりやすいんですが、その中で先制できれば自分たちのペースになるので、大事ですね。


