
驚きのハイコスパ“+1100円”でフルーツ食べ放題のパスタレストラン 物価高の中で破格を実現する工夫と果実愛


名古屋市港区にある「スパゲティと果実」は、パスタ代に1100円追加するだけで、イチゴやメロンなど高級フルーツが食べ放題になる話題の店です。果物の価格高騰が続く中、驚きのコスパと美味しさで連日大盛況となっています。
■パスタ店が仕掛ける“フルーツバイキング”
午前11時半、名古屋市港区の「ららぽーと名古屋みなとアクルス」のグルメフロアにある「スパゲティと果実」は既に満席。名前の通り「スパゲッティと果実」を楽しめるレストランですが、多くの人が目当てにしているのはパスタではなくフルーツです。

スパゲティは、トマトソースにエビとブロッコリーを合わせた一品や、サーモンとフレッシュバジルを使ったジェノベーゼなど、10種類以上を用意。どれもソースにこだわった自信作です。

一方、注目のフルーツはバイキング形式で提供され、イチゴやスイカ、メロンに加え、この日は高級サクランボ「佐藤錦」まで登場。

客: 「フルーツが食べたいから来た。パスタはおまけ」 別の客: 「2皿目。あと2皿はいきたい」 旬の時期には桃やシャインマスカットといった高級フルーツも並びます。

平日ならパスタ料金に1100円を追加するだけで、これらがすべて食べ放題。果物が高価で手に入りにくい今、この内容は破格とも言えるコスパです。

客たちはここぞとばかりにお皿に山盛りのフルーツを盛り、思う存分楽しんでいました。
■疑似いちご狩りを楽しむ親子の姿も
イチゴが目当てで訪れた親子は「イチゴ狩りに行けなかったので、疑似いちご狩りを楽しめました」と笑顔。別の男性客は「二日酔い解消のために来ました」と家族と共に来店し、1皿目をすぐに平らげておかわりへ。

奥様は「佐藤錦に出会えて大興奮!」と喜び、家族全員が2皿目、3皿目と食べ進めていました。中には5皿までおかわりする人もいるほどの人気ぶりです。 水分が多くて食べやすいフルーツは、つい何度も手が伸びる存在。3回以上のおかわりは当たり前のようで、みな満足そうな表情で皿を重ねていました。
■原価を抑える工夫と“果実愛”
果物の価格が上昇する中、なぜ食べ放題を提供できるのでしょうか。 その理由は、運営元がフルーツの仲卸業者であること。コンビニ向けのカップフルーツなども扱う企業で、自社工場で日々大量の果物を加工。

その過程で生じる、傷が付いたり一部が傷んだ果実を丁寧にカットして提供することで、品質を保ちながらコストを大幅に抑えているのです。

「美味しい果物をもっと身近に楽しんでほしい」。そんな想いから生まれたこの食べ放題サービスは、価格以上の満足感を提供。多くのフルーツ好きたちを魅了しています。 2025年5月29日放送