真新しいランドセルを背負う1年生の姿が見られる季節ですが、早くも来年4月に入学予定の児童を対象にした“ランドセル商戦”もスタートしています。そのランドセルにも実は中東情勢の影響が。
【写真を見る】ランドセルにも中東情勢の影響 人工皮革は「丸々原油といっても過言ではない」 突然 材料の値上げ通告が…愛知
(松本道弥アナウンサー)
「ランドセルってこんなに色の展開あるんですね」
(後藤重 後藤祐輝社長)
「ランドセルは、今カラーバリエーションが豊富です」
Q.何種類くらい
「今、65種類」
愛知県清須市のランドセルメーカー「後藤重」。創業102年の老舗です。ためしに背負わせていただきました。
(松本アナ)
「軽い!中にモノが入っていないんですが、本当に軽い。背負っている感じがない」
人工皮革は「丸々原油と言っても過言ではない」
ランドセルの素材は、牛革やコードバン、人工皮革などに大別されますが、このメーカーでは、人工皮革のランドセルが8割から9割ほど。価格帯は6万円から7万円で、特徴は牛革などよりも軽く、販売価格も抑えられることです。
その人工皮革のランドセルは、イラン情勢の影響が色濃くなっているようです。工房にお邪魔してみると。
(松本アナ)
「人工皮革は人工的に作っている革ですよね。どうやって作られるんですか?」
(後藤社長)
「素材としては原油がベースとなっています。この生地も丸々原油といっても過言ではない。ランドセルには大打撃ですね」
「つい先日も値段アップの話が…」
ランドセルを形作るベースの「不織布」や、色をつけるコーティング材も原油が元となります。そのため…
(後藤社長)
「実はここ最近、この世界状況の影響からか、つい先日も値段アップの話が…」
Q.どれくらい?
「人工皮革のもの全て(今月から)10%値上がり」
3月、取引先から突然言われた材料の10%値上げ通告。中東からの石油供給がこの先も滞ると、販売価格への転嫁は避けられません。
社長のかねてからの気がかりは…
(後藤社長)
「ランドセル離れですね。子どもが使うものが、こんな高価格でいいのかという声もある」
子供の体に負担が少ない軽量のリュックサックの普及や、多様化の時代に、画一的に「ランドセルでなければならない」という考え方に異を唱える人もいて、後藤社長は“ランドセル離れ”を感じているといいます。
(後藤社長)
「6年間1つのものを大切に毎日使う、こんな文化って他国ではない。なので原油の高騰がランドセル離れに繋がらないよう私は祈っています」


