2026年9月に愛知・名古屋で開催されるアジア大会。少し変わった新競技「テックボール」と「パドル」の驚きの技とは?
【写真を見る】元サッカー日本代表 柿谷曜一朗さんでも「代表にはなれない…」 サッカー×卓球の「テックボール」 アジア大会で注目
卓球台のような小さなスペースでボールを蹴り合う「テックボール」。透明なガラス板に囲まれたコートでテニスのように打ち合う「パデル」。どちらも見慣れない・聞き慣れないスポーツですが、2026年9月に開幕するアジア大会 注目の競技です。
サッカー×卓球「テックボール」って?
4月22日、神奈川県にある「富士通スタジアム川崎」に行ってみると…
(大石邦彦アンカーマン)
「サッカーボールのようなものを使っています。中央には卓球台に近いものがあり、足技を使いながら決めた!」
(日本テックボール協会 早稲昭範会長)
Q.これがテックボール?
「こちらがテックボールです。サッカーと卓球を掛け合わせたニュースポーツ」
卓球台のようなテーブルを挟んで、ボールを3回以内で返球します。サッカー同様、腕や手は使用禁止。2回連続で同じ体の部分で受けるのもNGです。
最大の特徴である湾曲したテーブルが、ボールの跳ね方を複雑にし競技を面白くしています。
サッカー系スポーツのトップアスリートがひしめく!
ボールを落とさずリフティングするだけでも難しいのに…小さなテーブルの相手側に落とさなくてはいけません。
しかし、指導してくれた3人は軽々とラリーを続けていました。それもそのはず、全員テックボールの日本代表選手。
協会の会長も務める早稲さんは、「寝転びながらのリフティング」でギネス世界記録を持つ、足技のスペシャリスト。
新井誠弥さんとペアを組み、ビーチテックボールの世界チャンピオンに。さらに坂本唯那さんは、世界テックボール選手権2025で女子シングルス3位になった経歴の持ち主です。
(早稲会長)
「サッカー系スポーツの国内トップレベルの選手が戦っている」
Q.競技人口は少ないけど、レベルはかなり高い?
「むちゃくちゃ高いです」
元日本代表の天才ストライカーも「代表入りは、まだ難しい」
事実、サッカーからテックボールに参入した1人が、元日本代表の柿谷曜一朗さん。現役時代は天才ストライカーとして知られた、バリバリのサッカーエリートです。
(サッカー元日本代表 柿谷曜一朗さん)
「1つのミスが相手の得点になってしまうところが、常にスリル・緊張感があって面白い。ただサッカーやっていましたという人がやっても、なかなか勝てない。勝てないから面白い」
Q.サッカー元日本代表でも通用しない?
「全然です。代表枠に入るのは、まだまだ難しい」
Q.柿谷さんが出たら盛り上がるのでは
「リーグのポイント関係なく『俺行きますか』って言ってみたけど…(笑)さすがに代表目指してやっている選手がいるので…」
柿谷さんでも代表になるのは難しい層の厚さ。今大会は、プレイングアンバサダーとして競技の魅力を伝える立場に。
(柿谷さん)
Q.どんな盛り上がりを期待したい?
「一瞬一瞬がファインプレーまみれで、ずっとスーパープレー集を見ているよう。サッカーをやっていた人がやってみたいなという気持ちになって、まだまだ競技人口が少ないので、倍以上になるくらいアジア大会で盛り上がってほしい」
ガラスに囲われた“テニスコート”?注目競技「パデル」
そして、もう1つの注目競技「パデル」。体験できる場所が、名古屋の大須にありました。
(大石)
「中央にネットが張ってあって、テニスコートみたいな雰囲気ですね。ガラスに囲われています」
最大の特徴は、四方を囲う透明な強化ガラス。コート内でワンバウンドした後なら、壁に当たって跳ね返ったボールを打ち返せるルールです。
パデルをしていた方々に話を伺うと…
「テニスと違って、壁で返ってきてもう1回打ち返せるからラリーが続く」
「壁を使うことによって、多方向からの戦略とかテニスにない奥深さがある」
「去年まで海外にいて、パデルがものすごい人気だった。パデル場があちこちにあって、やってみたいなと思って始めた」
Q.どこの国にいた?
「ドバイにいた」
Q.ドバイではみんなやっている?
「すごいです。アプリを使ってゲームマッチングをして、知らない人とゲームするのも盛ん」
発祥の地スペインではサッカーの競技人口超え! 世界的人気の「パデル」
日本ではまだマイナー競技の「パデル」ですが、世界では人気急上昇中。150か国で3500万人以上がプレーし、発祥の地スペインではサッカーの競技人口を超える人気スポーツです。
ラケットも扱いやすそうな大きさと形をしています。
(パデル名古屋 詰石竜太さん)
Q.軽いですね
「カーボンでできている」
Q.テニスラケットよりも短い?
「(テニスラケットより)少し短くて、ラケット競技が苦手な人もラケットに当てやすい。網がなくて平面なので、どこに当たってもなんだかんだ返せる」
パデルの醍醐味「壁ショット」に挑戦
実際にラリーをしてみると…
(詰石さん)「大石さん、めちゃくちゃ上手いですね」
(大石)「確かにテニスラケットと比べて、全ての面で打ちやすい」
続いて、パデルの醍醐味「壁ショット」に挑戦。
(詰石)
「このショットは“レボテ”という技。ポイントを押さえれば簡単。1つ目は、サーブの線とガラスの中間で待つ。2つ目は、跳ね返ってきたボールの下にラケットを入れて打つ」
最初は上手くいかなかった“レボテ”ですが、アドバイス通りに再度挑戦したところ、上手くできました。
(詰石さん)「ラリーで今のレボテができたら、アジア競技大会に出られるかも」
(大石)「間に合いますかね、今から…(笑)」
開催に向けギリギリで追加が決まったパデル・テックボール
ガラス張りのコートなので、プレーを間近で観戦できるのも魅力です。
(詰石さん)
「アクロバットなプレーが、パデルではしょっちゅう起きる。トッププレーヤーの大会を見て、やってみたいと思う人が増えていけば」
(大石)
「アジア大会の後は、もしかしたらパデル競技場がもっと名古屋市内で増えるかもしれない?」
(詰石さん)
「日本のパデルの聖地が名古屋になるかも」
開催まで半年を切った中、急遽追加が決まった「パデル」と「テックボール」。じわじわ知名度を上げている2競技の盛り上がりに期待です!


