2026年4月、全国の教員7人が児童の盗撮画像を共有していたSNSグループの開設者の男に懲役2年6か月の実刑判決が言い渡されました。
過ちを犯した教員は、その後、どんな人生を歩むことになるのか…。約10年前に盗撮で懲戒免職となった元教員の男性が、苦しい胸の内をカメラの前で語りました。

取材したのは、30代の元教員の男性。10年ほど前、生徒や同僚の女性教員を盗撮し、懲戒免職になりました。
いまは盗撮をやめたといい、別の仕事につきながら、不祥事を起こした元教員らが過ちについて語り合うグループを開いています。
懲戒免職になったあと、再就職をするまでは、簡単ではなかったといいます。
盗撮で懲戒免職の元教員・ぬっぺふ(30代):
「名前を検索されると出てくる。内定が出て、1週間後から働くってときに、人事から連絡がきて、『あなたの名前で検索をしたら、こういう過去がでてきたよ』と。事実ですと伝えたら、『こういうことをやった人は、うちでは採れません』と」
教え子を盗撮するという事件は、ひとたび報道されれば、社会的影響も大きく、過去は足かせとして消えないといいます。

いま再就職を目指している別の元教員もその現実に直面していました。
盗撮で懲戒免職 再就職を目指す元教員:
「報道もされてますし、そういった中で社会に戻っていくのは、とても大変なことだとは思っているんですけど、会社員の方は名前も出ないし、報道もされないのではと思うと、(元教員というだけで)どんだけ悔やもうが、反省しようが取り返せないのか」

再就職の先には、別のハードルも。懲戒免職から約10年。いまだに「盗撮できそう」と思うこともあるといいます。
盗撮で懲戒免職の元教員・ぬっぺふ(30代):
「たまに階段とか上っているとき、スカートが短い人がいると、フッとフラッシュバックする瞬間があります。死ぬまで油断できないんだなって感覚はあります」

高画質なカメラがついているスマホではなく、ガラケーを使うのも、自らを戒めるためです。
一方で、「教員への未練を捨てる」にも時間はかかったといいます。
盗撮で懲戒免職の元教員・ぬっぺふ(30代):
「教員に復帰している自分がいる夢。そういうのを常にみました。ここ最近やっとおさまってます」
■性善説だけに頼らない対策

新年度が始まった学校では、新たな対策が始まっています。去年、中学校内で教員による盗撮事案が2件あった愛知県みよし市。
みよし市教育委員会 竹山伸幸さん:
「基本的に廊下の角に対角線で、教室の入口とトイレの入口を一望できるような形でカメラを設置しています」
設置されていたのは、盗撮を抑止する目的の防犯カメラ。4月から市内すべての小中学校で、運用を開始しました。この学校では13台がとりつけられています。廊下だけではなく屋外の更衣室やトイレも出入りする人を24時間撮影。
“教室の中は撮らない”など生徒や教員のプライバシーを守り運用しています。
みよし市教育委員会 竹山さん:
「市教委と学校であわせて(カメラの)点検を行いますが、画像の確認なども必要な場合は市教委が中心になって行います」
映像が入ったハードディスクは鍵を掛けて保管し、教育委員会が管理するといいます。
教員の性善説だけに頼れなくなってしまった現場。カメラ以外にも教員の研修なども改善し、安心な学校を目指します。


