
水産加工工場から赤茶色の汚水、廃棄物をそのまま流したか 海上保安部が三重・紀北町の水産会社を強制捜査

07.17(木)11:52
水産加工の過程で出た廃棄物を工場からそのまま海に流していたとして、三重県紀北町の会社に海上保安部が強制捜査に入りました。

廃棄物処理法違反と水質汚濁防止法違反の疑いで強制捜査を受けているのは、紀北町の水産加工会社「丸徳誠洋水産」です。
尾鷲海上保安部によりますと、6月12日、パトロール中の職員が会社の排水口から赤茶色の汚水が出ているのを見つけました。
汚水を採取して検査したところ、水産加工の過程で出た魚のひれや骨などが含まれていたほか、水質は最大で基準の33倍を超える動物性の油脂が検出されたということです。
水産加工会社では本来、工場内に処理施設を設けて汚水を浄化した上で海に流すよう、水質汚濁防止法で義務付けられています。
これを受けて、尾鷲海上保安部は17日朝から会社を家宅捜索するとともに、容疑が固まり次第、会社などを書類送検する方針です。