愛知県豊橋市で草刈り作業の現場に男が車で突っ込み、3人を死傷させた事件から10日。警察は6日、逮捕された男を現場に立ち会わせ、犯行当時の状況を確認しました。
また今回、ドライブレコーダーに映った犯行直前の動きなどを分析すると、驚きの事実がわかりました。
7月27日、豊橋市大村町の草刈り作業の現場に車が突っ込み、3人が死傷した事件の現場で、6日夕方行われた警察による実況見分。
殺人などの疑いで逮捕・送検された、静岡県菊川市の会社員、青野圭容疑者(27)を車の中から立ち会わせ、犯行当時の状況を確認しました。
ドライブレコーダーの運転手:
「うわっ!」
トラックのドライブレコーダーが捉えたのは、目の前を猛スピードで通り過ぎる青野容疑者が運転していた黒い車。そのまま、草刈りの作業の現場に突っ込む様子がわかります。
現場で交通整理にあたっていた田原市の警備員・夏目喜生さん(46)がはねられ死亡。また、草刈りの作業員で44歳と64歳の男性2人も重傷を負いました。
<青野容疑者>
「殺したかった。神様になりたかった」
当初、警察の調べにこう供述していた青野容疑者。事件から10日が経ち、犯行直前の動きが明らかになってきました。
警察や目撃者によりますと、青野容疑者は犯行現場の1キロほど手前で反対車線に進入。その後、500mあまりを逆走して本来の車線に戻り、作業現場に突っ込んだとみられています。
ドライブレコーダーが捉えたのは、現場のおそよ60メートル手前の交差点から衝突の瞬間までの様子。この映像を、裁判所や検察などからも交通事故の調査を依頼される専門家・牧野隆さんに分析してもらうと、驚きの事実がわかりました。
交通事故鑑定人の牧野さん:
「15メートルくらいの間を0.5秒で走っていて、110キロ前後という速度が横断歩道を通過時の速度」
牧野さんによれば、トラックの横を猛スピードで抜けた時には、すでにスピードは時速110キロほど。さらに…。
交通事故鑑定人の牧野さん:
「2秒後に何か砂煙が上がるような衝突が起こっている」
わずか2秒後に衝突していたことが判明し、実際に事故現場を訪れ、距離を測ってみると…。
牧野さん:
「交差点の横断歩道からの距離で62メートル。62メートルの地点でタイヤ痕が付き始めていますね。映像上からもブレーキランプは点いていないので、アクセルを踏みっぱなしであった感じは受けます」
つまり、この区間を平均でおよそ115キロで走っていたことがわかり、衝突の瞬間まで一切減速していなかった可能性が高いことがわかりました。
6日の実況見分では、車から降りることはなかった青野容疑者。捜査関係者などによりますと、犯行当日は勤務先を無断欠勤しましたが、豊橋にゆかりはなかったとみられています。警察は事件の背景を慎重に調べています。


