小泉進次郞大臣の「備蓄米5キロ2000円台」に農家・小売店・消費者が半信半疑?「現実的に無理」「安すぎて美味しくないかも」 愛知・岐阜

愛知県長久手市では、田んぼに水が張られ稲の植え付け作業が進んでいます。小泉進次郎新農水大臣は、早ければ6月頭には備蓄米5キロを2000円台でスーパーの店頭に並べられると強調しましたが、農家や小売店、消費者の反応は。
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農家は「早い動き」を評価するも「2000円台」には慎重な姿勢
(愛知県長久手市のコメ農家 神谷時男さん 23日)
「あの(小泉大臣の)早い動きはいい。3年ぐらい備蓄米は持っていると思うが、古い備蓄米を例えば2000円台で出すというのは全然問題ない。でもことし取れた新米の備蓄米を2000円台で出すのはちょっと抵抗がある。もちろん2000円台でも農家の手取りがある程度確保できるのであれば賛成。消費者にどんどんコメを買って食べていただく。“コメ離れ”がないことが大事だと思います。
消費者と作っている方とのバランスが大事だと思う。食べる人たちが『こんなに高いコメだったらもうやめる』というのは困る。だけど作る方も『この値段では作れない』という価格じゃ困る」
スーパー「備蓄米2000円台は現実的に無理」
岐阜県多治見市のスーパーでは・・・。
(オオマツフード光ヶ丘店 加藤雅之店長)
Q備蓄米は入荷している?
「きょう(23日)目処が立って、6月の中旬に初めてうちの方に入荷する予定」
Q価格はいくらで設定する?
「10キロで7000円を少し切るぐらい。6000円台で出せたら」
Q5キロだと大体3500円前後?
「それぐらいになる。たぶん」
Q小泉大臣がけさ5キロ2000円台で店頭に並べるという話があったが?
「現実的にあり得るのか。無理なんじゃないかと思ってしまう」
消費者からは「安すぎて美味しくないかも」と不安の声
一方、消費者からは様々な反応が聞かれました。
Q5キロ2000円の備蓄米どうですか?
(30代男性)
「1回食べてみようかと思う。安すぎて美味しくないかと思ってしまうが」
(60代女性)
「今(5キロ)4200円ほどでしょ?それを一気に2000円台に下げて並べるというのはどうなのかな。ちょっと疑問符だけれど、やってもらいたい」
2000円台という価格設定に生産者、小売業者、消費者それぞれが半信半疑の様子。実際の販売価格や品質、そして農家の手取りがどうなるのか、今後の展開に注目が集まります。