元ドラゴンズの矢野燿大さんに、2月24日に最終日を迎える沖縄春季キャンプの総括を聞きました。
新戦力の活躍やチーム内競争の激化に手応えを感じたといいます。今シーズン開幕へ期待が高まります。

――約1カ月にわたるドラゴンズの沖縄春季キャンプは24日が最終日です。この1カ月間はどうでしたか。
矢野さん:
今のキャンプはすぐに実戦が始まるので、どこの球団も練習量が減る傾向にあるんです。でもドラゴンズは「選手を成長させる」というキャンプ。井上監督が「しっかり量をやる」という意識が見えたキャンプで、すごく良かったと思います。
――特にどのあたりに手応えを感じましたか。
レギュラー陣の争いが、むちゃくちゃ激しくなっているんですよ。これは、強くなる前の兆しです。
すごく良いキャンプを送った中でレギュラー争いが激しくなった。僕は二重丸のキャンプを送れたと思います。
――全体練習が終わった後も、居残りで練習する選手の姿や、井上監督自らノックを打つ「アゲアゲノック」もあり、チームの雰囲気もよさそうに見えました。
井上監督が一番意識しているところですからね。コミュニケーションをしっかり取りながら一緒にやるというのは、選手にとっても監督にとってもいいことじゃないですか。
オープン戦の注目はサノー選手・鵜飼選手

――今後のオープン戦で、矢野さんが注目する選手は誰でしょうか。
サノー選手と鵜飼航丞選手ですね。
――ちょうど23日にホームランを打った2人ですね。サノー選手は待望の一発に加え、井上監督のハイタッチをスルーしての「ゴリラパフォーマンス」も話題になりました。
井上監督へのスルー、シーズンでもやってもらいたいですね(笑)。
23日のホームランは右中間に打っていて、いろいろなポイントで打てるという証明になっています。サノー選手が打てば、パフォーマンスも盛り上がりますし、バンテリンドームも「アゲアゲ」になる。
それに、ホームランウイングができた年にサノー選手が来たということで、もしかしたら40本塁打もあるかも知れません。
――鵜飼選手はどうでしょうか。「脱・ロマン砲」を宣言してキャンプに臨みました。
23日のホームランは、彼が今まで「どう打ったらいいのか」と悩んできたことに対して、「これでいいんじゃないか」という自信につながるような、これもセンター方向への一発でした。
不安は松山晋也投手のけが

――1カ月後にはシーズンが開幕しますが、どんなことが楽しみですか。
いろいろありますが、まずは新人の中西聖輝投手と櫻井頼之介投手、この2人がローテーションや1軍メンバーに入ってくるのか。そこはまず楽しみにしたいです。
一つ心配なのは、松山晋也投手のけがですね。彼はもう代わりがいないような存在になっています。
今の状態であれば、本人も開幕に間に合わせたいと思っているはずです。もちろんそこを目指しながらも、脇腹というのは結構微妙な場所。もう1回離脱するというのは、あってはならないことです。
確実にステップを踏みながら、たとえ開幕に遅れてもいいから、戻ってきたら1年間戦えるというようなリハビリを送ってもらいたいなと思います。


