15日、名古屋のIGアリーナであった「東京ガールズコレクション」(TGC)。幕開けのステージで主役を飾ったのは、この地域が誇る”尾州”の生地や糸でした。

「Samsung Galaxy presents TGC in あいち・なごや 2026 by TOKYO GIRLS COLLECTION」では、70人を超えるモデルたちがランウェーを歩き、会場を沸かせました。
舞台の裏側で、衣装の調整に追われていたのが――。
スタイリストの相澤樹(みき)さんです。
有名アーティストの衣装デザインをはじめ、雑誌や広告などでも人気スタイリストとして幅広く活躍しています。
「尾州」の糸や生地を衣装の主役に

今回手掛けたのは、TGCの幕開けを飾る「SPECIALCOLLECTION」。
衣装の主役に使ったのは――。
「尾州の織物の生地を使ってのスタイリングだったので、実際に自分の手で触れて目で見たいと思って」(相澤さん)
愛知県一宮市を中心とする繊維産業の産地「尾州」の糸や生地です。
理想の素材を求め、一日をかけて工場や店舗を回ります。
訪れた毛織物の工場で目にしたのは、約80年前から稼働する機織り機。
職人の手わざも目の当たりにします。
「結構好きな作業かもしれない…楽しいです」(相澤さん)
地元から”期待”の声

”世界3大毛織物産地”の一つともいわれる「尾州」。
高品質な生地は、海外のラグジュアリーブランドからも愛されてきました。
「生地もたくさんあったので、個人的に自分で洋服を作ってみたいなとか、いろんな可能性を感じられたのでワクワクしかないですね」(相澤さん)
今回のショーには、地元から”期待”の声も。
「尾州産地は『BtoB』(企業と企業の取引)で商売をしてきた地域。消費者の方に対して認知度・発信が少ないというのが課題の一つ。今回のTGCで、尾州のファンとなる人が増えてくれると嬉しい」(尾州ファッションデザインセンター 永山泰規さん)
尾州の糸は、ヘアアクセサリーに変身

ステージまであと11日の2月4日、東京都内であったのは「フィッティング」。
モデルが衣装を着用し、メイクやアクセサリーのイメージを確認します。
「生地を見学しに行って、よって作ってもらった糸。それをヘアピンにつけて髪につけて…」(相澤さん)
尾州の糸は、カラフルで華やかなヘアアクセサリーに変身していました。
「人が着て洋服は完成すると思っている。スタイリング組むまではいつも緊張するが、衣装をあわせてスタイリングしてフィッティングとなると、あとは当日に向かって楽しく気持ちが盛り上がっていく一方」(相澤さん)
生見愛瑠さん「テンションが上がった」

そして15日に「TGC in あいち・なごや 2026」が開幕。
「フィッティングの時は、どんな髪型になるとかわからない。全体的にヘアメイクが完成して、改めてかわいいなと思う」(ブリッジマン遊七さん)
「いろんな色の毛糸が合わさった洋服で、ステージならではの洋服なのでテンションが上がった」(生見愛瑠さん)
村重杏奈さん「斬新だからこそ着てみたい」

ランウェーに登場した村重杏奈さんの衣装。実は――。
「かわいすぎてどうしても衣装にしたくて、この生地購入して作った。中にチュールを入れて形出ししている」(相澤さん)
「肩の部分がふわっとしていることで、二の腕が細く見える。スタイルアップで歩かせていただいたので、きょうは大満足です。斬新な色合いですけど、斬新だからこそ着てみたい欲はある。その欲をすべて満たしてくれるようなカラー」(村重杏奈さん)
「若い世代にも魅力を知ってほしい」

TGCが紡ぎ出した「尾州」の新たな可能性。
若い世代にも魅力を知ってほしいと、相澤さんは願います。
「続いていってもらいたい文化だし、続けていかなくてはいけない産業だと思う。伝えていくには、どんどん若い世代に広がっていかなくちゃいけない。自分たちで行動して、触れられる環境がもっと増えたら、日本の若い子たちに広がっていくんじゃないかなと思う」(相澤さん)


