戦後最短、解散から16日間の選挙戦も残りわずか。前回、東海3県で唯一、公明党が候補者を立てていた愛知16区。当時は与党として仲間だった自民が譲り、国民・公明・立憲の激戦となりましたが、今回は公明が立憲に譲って、中道改革連合として戦うことに。自民は急きょ候補を出し、参政党・ゆうこく連合も加わって、構図激変です。
▼中道 前職 松田功氏

中道(愛知16区) 前職 松田功氏(58):
「今回、中道改革連合ができて、私たち(公明と立憲)が仲間として一緒にやるのをうれしく思っている」
前回、戦った公明党と協力することになった、中道改革連合の前職・松田功さん。
公明 北名古屋市議:
「公明党の市議。中道一色! 勝たせるしかない」
公明党支持者:
「きょうここに来て本人と握手して、一緒に頑張ろうってことで。さすが立派な方だと思いました」

公明党の支持者からは、真面目な印象。一方で、意外な一面も。
立憲 斎藤嘉隆 参議院議員:
「秘書になる前は本当は、芸能事務所に入って歌手を目指してた」
もともとの夢は歌手でしたが、周囲のすすめで政治の世界に入り、秘書や地元市議などを経験しました。
中道(愛知16区) 前職 松田功氏(58):
「特技はものまね。郷ひろみさんとか」
立憲 斎藤嘉隆 参議院議員:
「歌って盛り上げてもいいのかなと思ったけど、そういうことはできない。真面目でね。そういう戦略もあってもいいんじゃない? ものまねとか」
中道(愛知16区) 前職 松田功氏(58):
「いやいやもうね…郷です!」
実直に挑む選挙戦。食料品の消費税ゼロだけでなく、教育格差をなくすことなどを掲げます。
中道(愛知16区) 前職 松田功氏(58):
「衆議院総選挙にいくらかかると思っているんだ。子育て支援や家賃補助など、いろいろなことにあてることができる」
▼自民 新人 山下史守朗氏

対して、この解散の正当性を訴えるのが、自民党の山下史守朗さん。
自民(愛知16区) 新人 山下史守朗氏(50):
「高市首相が進退をかける戦い。前にしっかり進むか、また停滞するか、選択が問われる選挙だと思う」
高市内閣を続けるか、政権選択の選挙だと主張。
前回は公明党に譲り、候補者を立てなかった自民党。その分、地元の議員は気合いを入れて臨んでいるといいます。
自民(愛知16区) 新人 山下史守朗氏(50):
「16区で与党の候補がいない選挙なんて意味がないから。国と基礎自治体をつなげるのは私が一番できる」

公示前日に辞職するまで、小牧市長を15年務めた山下さん。小牧駅前で活動をすると…
小牧市民:
「頑張ってください、市長!」
自民(愛知16区) 新人 山下史守朗氏(50):
「今でも市長って言われちゃう」
小牧市民:
「そうですね、やっぱり市長だもん」
一方で、小牧市以外の地域には不安があるようで。
自民(愛知16区) 新人 山下史守朗氏(50):
Q 市外はどうか
「だめだね、本当に。知名度がないので」
知ってもらうだけでなく、公約も理解してもらうことが、短期決戦の課題です。
自民(愛知16区) 新人 山下史守朗氏(50):
「日本の安全保障環境を整える、デフレから脱却して、持続的な経済成長に乗せる正念場だと思うから、積極財政でアクセルを踏むことに信任をいただく選挙」
▼国民 前職 福田徹氏

そんな自民党の出馬によって、「厳しい戦いになった」という評価も聞かれるのが、国民民主党の福田徹さん。
事務所に激励に訪れたのは…
地元病院の医師・経営者:
「先生頑張ってね。病院の医療を分かっている第一人者だから」
地元の救急医療を支える病院の医師です。福田さんと深い関わりが。
地元病院の医師・経営者:
「もともと福田さんと同僚」
福田さんは17年間、救急医として働き、議員になってからも月2回ほど、救命の現場に立っています。
国民(愛知16区) 前職 福田徹氏(43):
「今でも自分を政治家だと思っていない。救急医・福田徹が政治という道具を使って命を救う」

ともに働いていた看護師も秘書に転身し、サポートしています。
福田氏の秘書:
「本当に患者からの信頼が厚い先生。なかなかここまで信頼される医者は見たことない」
現場の期待を背負い訴えるのは、無駄を省いた医療改革です。
国民(愛知16区) 前職 福田徹氏(43):
「人の健康に影響のない価値の小さい医療を、科学的な根拠に基づいて見分け、価値のない医療はやめる。その分のお金を、価値の大きい医療を守るためにみなさんの財布に戻す」
現役世代の負担を減らし、手取りを増やすことにもつながると考えています。
▼参政 新人 渡辺信江氏

オレンジ色を身にまとって街頭に立つのは…
参政(愛知16区) 新人 渡辺信江氏(42):
「参政党公認…として立候補させていただきました、渡辺信江です」
現役の保育士で、選挙は初挑戦の参政党・渡辺信江さん。初日の演説では…
陣営スタッフ:
「あと5分ぐらい」
参政(愛知16区) 新人 渡辺信江氏(42):
「あと5分ぐらい? いっぱいありますね…」
少しぎこちない様子でしたが、その4日後には…
参政(愛知16区) 新人 渡辺信江氏(42):
「日本の子どもたちが少なくなっている、この現実を解消する」
すっかり堂々とした立ち振る舞いに。

すると近づいてきたのは、渡辺さんが働く保育園に通う親子です。
園児の母:
「保育で終わるんじゃなくて、(保育園と)関係ない子どものことも考えているんだと思ったら、この先生でよかったなと」
参政(愛知16区) 新人 渡辺信江氏(42):
「ありがとうね」
園児:
「がんばってね」
2児の母でもあり、今回の挑戦を家族も応援しています。
参政(愛知16区) 新人 渡辺信江氏(42):
「私は保育士なので教育に力を入れたい。だけど、その前に解決しないといけない課題があると感じているので、移民の問題、消費税とかは、ひも付いてきて解決が急がれるかなと」
▼ゆ連 元職 前田雄吉氏

ゆ連(愛知16区) 元職 前田雄吉氏(66):
Q 真っ赤な服の意味は
「燃える男ですよ。これで戦ってやるんですよ」
赤を身にまとっているのは、新党「減税日本・ゆうこく連合」の前田雄吉さん。
衆議院議員に過去3回当選した元職の前田さん。これまで所属した党は…
ゆ連(愛知16区) 元職 前田雄吉氏(66):
「日本新党、民主党、新進党、日本未来の党、減税日本」
Q それぞれの党で思いは
「同じ。庶民革命を起こす。国民の生活を見られる党にしたい」

この短期決戦で、持ち歩いている物が。
ゆ連(愛知16区) 元職 前田雄吉氏(66):
「落雁。朝、街頭演説に行ったりするとき食べる。意識がはっきりする」
お供え物の定番、落雁です。一口食べると、「ちょっとパサつくからね」と水を飲み、「おいしい」と話します。
体力勝負の選挙も終盤戦。生活に関わる物の消費税ゼロなど、減税を中心に訴えます。
ゆ連(愛知16区) 元職 前田雄吉氏(66):
「元祖減税がわれわれ減税日本・ゆうこく連合なんです。自民党と中道の間に割って入って、この日本の政治を変えたい」


