客が途絶えない名古屋の駄菓子屋さん “昭和100年”の去年オープン 30年で店舗数9分の1に減少…なぜ今子どもが殺到?

1951年発売の「ココアシガレット」や、1982年発売の「ヤッター!めん」など
懐かしいお菓子がズラリ。

【写真を見る】客が途絶えない名古屋の駄菓子屋さん “昭和100年”の去年オープン 30年で店舗数9分の1に減少…なぜ今子どもが殺到?

そんなお菓子を楽しそうに買っていく子どもたち。そう、ここは駄菓子屋さんです。

約30年前は全国に5万軒以上あった駄菓子屋さんも、コンビニなどの普及で約9分の1に減少。2021年には約6000軒に。そんな時代に去年、新たに駄菓子屋さんが名古屋に開店。その理由を探るべく、開店から1年経った駄菓子屋さんに密着しました。

1個100円 子どもたちに人気の商品とは?

3月31日午後2時30分、名古屋市北区にある駄菓子屋さんが始まりました。店内はあっという間に子どもたちでいっぱいに。すると、子どもたちが手に取ったのはカップ麺。1個100円の「ペペロンチーノ」。子どもたちの間では大バズリなんです!

(子ども)
「ペペロンチーノというパスタ。湯ありにするとラーメンになる」

湯を切ると「パスタ」、湯を注いだままだと「ラーメン」。人気なのは圧倒的にラーメン風。

そして、お店の奥に目を移すとゲーム機の前が大混雑。一体これは…

(子ども)
「メダルを3枚までかけられて、当たると書いてある枚数メダルが出る」

1回10円のメダルゲーム。盤面の数字(0以外)にルーレットが止まると大当たり。実はこのゲーム機は1970年代のもので、昭和の駄菓子屋さんの多くで設置されていたんです。

テレビゲームが主流の子どもたちも…

(子ども)
「テレビゲームは家でいつでもできる。ここ(駄菓子屋)に来て、みんなとしゃべりながらやると楽しい」
「ここじゃないとできない」

まるで昭和にタイムスリップ!? “昭和だらけ”の駄菓子屋さん

こちらに設置されているゲーム機や自動販売機は、ほとんどが昭和のもの。さらに、店内のインテリアも昭和をイメージしているんです。

そんな“昭和だらけ”の駄菓子屋さんを仕掛けたのは、昭和をこよなく愛する男・昭和家電コレクターの冨永潤さん。三重県伊賀市にある「昭和ハウス」。その倉庫には、2万点を超える昭和の家電やオモチャ・生活用品などがぎっしり!

(冨永潤さん)
Q.昭和家電を集めて何年?
「25年は超えた」

「発想が面白い」 ジューサーの“不思議な付属品”

現在も、昭和に関する物の収集意欲は衰えないと言います。ここ最近も…

(冨永さん)
「東芝電子ジューサー。そこまで珍しくなく結構出てくる」
Q.ジューサーミキサー?
「ミックスジュース作ったりもできる物。ここまでは良くある。これの付属品、これ本当に驚く」

それが、「ジューサー用 電気綿菓子器」。なんとジューサー部分にモーターと付属品を取り付けると、綿菓子器に早変わり。

(冨永さん)
「ここで綿菓子を作れる。僕が思うには、本当に綿菓子を作りたい人は、綿菓子器を買う。(付属品を作る)この発想が面白い。めちゃめちゃ昭和」

なぜ駄菓子屋さんをオープン?

当時は最先端でも、今見るとどこか滑稽な部分がある昭和の物。そんな昭和にどっぷりハマっている冨永さんが、なぜ駄菓子屋さんをオープンさせたのか。

(冨永さん)
「懐かしい昭和の良さは僕ら頭の中では残っているけど、どんどんなくなってしまうと思う。今の子どもたちにも、デジタルの中に入ってスマホで遊ぶばかりではなく、駄菓子屋に集まって、10円しか持っていなくても何か買おうと思う楽しさを分かってほしい」

昭和の時代には、当たり前のようにあった楽しい駄菓子屋さん。それを今の子どもたちにも体験してほしい。そんな思いから、昭和100年にあたる去年の4月29日に、「昭和ハウス名古屋支店」という名前で、駄菓子屋さんをオープンさせたんです。

子どもたちに親しまれる“おばちゃん” 

あれから1年、お店には毎日のように子どもたちの声が。子どもたちに「おばちゃん」と呼ばれている女性は、お店の管理人で看板娘の吉田富美恵さん。

昭和のゲーム機にはあるあるの「メダル詰まり」や、ガムパチンコの故障も、富美恵さん自らあっという間に修理。そして…

(買いに来た子ども)
「おばちゃ~ん、ぺペロンがこぼれた!」

(吉田富美恵さん)
Q.毎日あんな調子?
「毎日あんな感じ。すぐ、おばちゃん おばちゃんって」

何でもできる気さくなおばちゃん。とっても頼りになる存在なんです。しかも、少ないお小遣いで遊ぶ子どもたちには救世主。ジャンケンで勝った子どもには、ゲームで使う1枚10円のメダルをあげちゃう太っ腹なんです。

(吉田さん)
「将来、こういう駄菓子屋があったという思い出になったらいいなって。大きくなったら『おばちゃーん』って、来てくれたら嬉しい」

人気グルメは1個300円  懐かしの「リング焼き」

ここには、昭和の駄菓子屋さんなどで大流行した人気グルメもあるんです。それが、直径約12センチ・厚さ3センチほどのリングで焼くお好み焼き。その名も「リング焼き」。昭和ハウス名古屋支店の名物にしたいと始めたそうです。

(常連客)
Q.ここのお好み焼きが目当て?
「目当て。おいしい、大きさがちょうどいい。(味も)濃くないし、いつもここで買う」

1枚300円。食べるとどこか懐かしい味なんです。

(常連客)
「私、広島出身」
Q.本場広島の味に負けていない?
「負けていない、好き」

生まれていないのに…懐かしい気持ちに? 

昭和にタイムスリップ。そんなコンセプトで始めた駄菓子屋さん。

(冨永さん)
「オープンした時は宣伝したので、結構お客さんが来てくれたと思った。何かそれ(お客さんの波)が止まらない。昭和を懐かしいという大人よりも、子どもたち。『昭和いいな』とか『懐かしいな』とか言っている。『お前生まれてないやろ(笑)』とか言いながら、遊んでいる」

冨永さんの大好きな昭和。その時代を知らない子供たちにも、確かに受け入れられている。熱気に溢れていた昭和の火を、いつまでも灯し続けていきたいと言います。

(冨永さん)
「楽しいところというので、集まってきているのは確か。それは本当に嬉しい」

CBCテレビ「チャント!」2026年4月13日放送より

©「かよチュー」実行委員会|©中京テレビ|© CBC TELEVISION CO.,LTD. |©テレビ愛知|©東海テレビ|©多田かおる/ イタキス製作委員会|©テレビ愛知・フリュー/徹之進製作委員会|©メ~テレ|©東海テレビ、中京テレビ、CBCテレビ、メ~テレ、テレビ愛知|東海テレビ、中京テレビ、CBCテレビ、メ~テレ、テレビ愛知|© Studio Ghibli|©2023 二月 公/KADOKAWA/声優ラジオのウラオモテ製作委員会|©CBC TELEVISION CO.,LTD.|©東海テレビ事業|©実験ヒーロー製作委員会2024|©実験ヒーロー製作委員会2025|©実験ヒーロー製作委員会2026|©東海テレビ |©福岡放送 読売テレビ 中京テレビ 札幌テレビ|©メ~テレ&エンタメ~テレ|©TOKAI TELEVISION BROADCASTING CO.,LTD.|©メ~テレ |©ヴァンガードプロジェクト ©VG15th
各ページに掲載の記事・写真の無断転用を禁じます。
JASRAC許諾番号NexTone許諾番号
第9008707021Y45037号ID000007318
第9008707022Y45038号ID000007452
©東海テレビ, 中京テレビ, CBCテレビ, 名古屋テレビ, テレビ愛知 2020 All Rights Reserved.