金メダルを獲得した「りくりゅうペア」。三浦璃来選手と木原龍一選手のスケート靴のブレードを作る会社が、名古屋にあります。
名古屋市緑区の「山一ハガネ」は、2人のスケート靴のブレード、いわゆる刃の部分をつくっています。
もともと木原選手がこのブレード「翔」を使い始め、ペア結成後、木原選手のすすめで、三浦選手も使うようになりました。
「木原選手がこのブレードを使って璃来ちゃんと一緒に滑った時、スピードがどうしても合わなかったそうです。それで木原選手が(三浦選手に)『このブレードを使ってごらん』と。使ってみたらすごくスピードが出て、怖かったという印象だったらしい。でも木原選手が『大丈夫だよ。僕がちゃんと責任持って受け止めるから一緒にやろう』ということで使った」(山一ハガネ 寺西基治 代表取締役)
りくりゅうペアは、毎年この会社に挨拶に訪れるほどの愛用っぷりです。
「一蹴りの伸びが違う」

特殊鋼を削り出してつくるブレード。
材料となる黒い塊のうち、残るのはたった3%です。
そこには並々ならぬこだわりが詰まっていました。
「全体が均一の鋼を使っているので、デザインと材質によって衝撃を受けた時に力が分散する。あと、右足と左足のブレードを完全に対象に作っています。左右まったく同じバランスで使えます」(寺西さん)
Q.木原選手は最初使った時なんと?
「一蹴りの伸びが違うと」(寺西代表)
別の選手のゆがんだブレードを目の当たりにし、自動車部品製造のノウハウをいかしながらつくりあげたブレード。
今では多くのトップアスリートが使用し、毎月30個ほどが売れているといいます。
17日のりくりゅうペアの快挙については…。
「本当に胸が熱くなりました。彼らの大切な選手生活の中の1ページのどこかに、我々も携わることができたというのは、すごくうれしい」(寺西さん)
日本中を沸かせた涙の大逆転劇。その足元を支えたのは、愛知の企業の「ものづくり」の力でした。


