「罪悪感なく休める」 2025年は「県民の日学校ホリデー」に名古屋市が再参加 保護者の反応は

3連休は終わりましたが、名古屋の子どもたちは11月25日は「県民の日学校ホリデー」でお休みです。保護者も休みが取れているのでしょうか。
動物園来場者:
「(トラが)寝てる。見て」
名古屋市千種区の東山動植物園。25日は平日にもかかわらず、園内各地は子ども連れでにぎわっていました。というのも。
記者:
「きょう学校は?」
子ども:
「休み! うれしい!」
愛知県は11月27日を「あいち県民の日」と制定。27日までの1週間のうち、平日1日を「県民の日学校ホリデー」として休みにするよう市町村に呼び掛けていて、25日は名古屋市を含む23市町の公立学校が休みです。取り組みは3年目ですが、実は名古屋市の参加は2回目。そのワケは。
河村たかし前市長:
「県は県でおやりになったらどうですか。県が休みますからと言って名古屋市の学校が義務教育を休んでいたら、そういうのを植民地という」
河村前名古屋市長が「仕事を休めない親への負担が増えること」を理由に猛反発。2023年は離脱を表明後に直前で参加をしましたが、2024年は参加を見送りました。
しかし、2024年11月に就任した広沢市長が2025年度の参加を表明。方針転換の理由には、2025年1月に子どもを対象に実施したアンケートで、9割以上が実施に賛成したことなどをあげました。名古屋市内から来園した保護者に話を聞くと、好意的に受け止める声がほとんどでした。
来園者:
「愛知県で休みがあるのに、名古屋市だけなくてちょっとさみしかった。子どもがすごい喜ぶので(学校ホリデーは)いいと思う」
記者:
「お二人ともお仕事はお休み?」
来園者:
「はい、有休で」
記者:
「取りやすかったですか?」
来園者:
「はい、取るべきと言われている会社なので。子どもたちが休みなので見る人がいなくなっちゃうので、極力取れればうれしいですし、助かっています」
さらには学校ホリデーに合わせて、勤め先自体が休みだという人も。
来園者:
「ことしから(学校ホリデーは会社が)休みを頂いていて。休み申請をしなくても休めるのでありがたい。罪悪感なく休める」
愛知県が実施した2024年度の「県民の日学校ホリデー」に関するアンケートによりますと、全体の3分の2を超える67.7%の保護者が「子どもにとって有意義であった」と回答しました。また、県内1003校の学校に調査したところ、「県民の日学校ホリデー」の当日に休みを取った教職員の割合は96.3%にのぼりました。
ただ、仕事を休めない保護者がいるのも事実です。「県民の日学校ホリデー」に休みを取った、もしくは勤務日ではなかったと回答した保護者の割合は57.9%と、約6割にとどまりました。
名古屋市では、保護者が仕事を休めない子どもたちの居場所づくりとして、市内のトワイライトスクールや学童に対し、午前中から開くように要請しています。このうち、熱田区にある船方学童保育所は、いつもは午後2時ごろの開所時間を午前8時前に早めました。子どもの出席率は3分の1ほどということですが、保護者からは「本当に助かる」との声が寄せられたと話していました。





