暦の上では、春を迎える2月4日。女の子がいる家庭では、来月のひな祭りに向けてそろそろ準備を始める季節です。
「ひな人形はいつ出すのがいい?」
「あの迷信の真相は?」
そんなひな祭りにまつわるギモンを解決します。
収納するのにコンパクトな「三段飾り」が人気

愛知県高浜市にある、ひな人形を扱う『吉浜人形』。店内には、約300セットのひな飾りがそろいます。
『吉浜人形』川瀬小百合さんによると、2026年の衣装のトレンドカラーは、白とグレー。トレンドカラーは、その年にはやっている洋服の色とリンクするといいます。
さらに近年では、飾る場所をとらないお内裏さまだけのコンパクトなものを求める方が多いといいます。
トレンドはあるものの、やはり店内を見渡してみると目立つのが、豪華で華やかさのある定番の物。そのなかでも、関心を集めるのがこちら。

『吉浜人形』川瀬さん:
「箱の中にすべて収めることができる 三段飾りで屋久杉。店内を回っていただいて (この商品に)落ち着く」

三段飾りですが、収納するのにコンパクトなものが人気だと言います。
どんなひな人形にするのかも大事ですが、出す時期にもポイントがあるといいます。

『吉浜人形』川瀬さん:
「節分が終わって豆まきを終えて、邪気を払ったきれいな空気の中で、立春を迎えて、お人形を出して、準備していただくというのが、古くから伝わっています」
平野選手から大谷選手まで!今年の“期待びな”は?

立春の2月4日、2026年の”期待びな”が発表。「今年活躍が期待される人物」をモチーフに、『人形の久月』が制作しました。
今年は、ミラノ・コルティナオリンピックでメダルが期待される
平野歩夢選手に、坂本花織選手。それぞれの手には、スノーボードとスケート靴が。

そして、スピードスケートの髙木美帆選手。さらに、メジャーリーガーの大谷翔平選手と村上宗隆選手も!来月開催される野球のWBC連覇が期待されています。
“競技する”おひなさま、躍動感を表現する方法とは?

愛知県高浜市の工房では、スポーツに関する作業が行われていました。作業している手元を見ると、なんと人形にアイマスクが!
人形小路の会・野々山清恵さん:
「これはブラインドサッカーの目隠しを作っています」
2026年に愛知県などで開催されるアジアパラ競技大会を応援するため、競技している姿をひな人形で表現しているそうです。
実はこちら、「福よせ雛(ひな)」と呼ばれるもの。

高浜市の吉浜地区で、2月21日から始まるイベント「雛めぐり」に、約500体の福よせ雛がお披露目されるといいます。
人形小路の会・都築孝子さん:
「おひなさまの展示を見て、みなさんがほほ笑んだり、ほっこりしてもらえれば、それが一番うれしいかなって」
次々と工房に運び込まれる段ボール箱。中にはたくさんのひな人形が入っていました。

人形小路の会・都築さん
「ここで第二の人生をおひなさまに、送ってもらえるんだったらと、(全国の家庭などから)いただいたものなんです。だからなるべく大事に(扱う)。みなさんの思いもありますので」

しかし、座っているイメージが強い“ひな人形”。どうやって躍動感ある姿に変身させているのでしょうか。

人形小路の会・野々山清恵さん
「大事にされているもんですから、普段は触らないようになっているんですけれども、こういうふうに全部こうやって動きます」

家庭で飾ることができなくなったひな人形を全国から集め、ユーモアと愛嬌のある姿に生まれ変わらせる“福よせ雛”。16年前に名古屋の主婦が始めた取り組みで、今では全国に広がっています。
「婚期が遅れる」ひな人形にまつわる“迷信”の真相

ひな人形といえば、こんな“あるある”ありませんか?
「ひな人形は、代々、引き継ぐもの」
「3月3日をすぎても、飾り続けると“婚期が遅れる”といわれる」
この2つの“あるある”にまつわる真相を、日本人形協会の方に聞いてみました。
日本人形協会によると、どちらも「迷信」とのこと。
ひな人形は、“その人だけ”の厄よけ。例えば、祖母のひな人形を孫に渡しても、それは祖母の厄よけだけになるため、個別に用意した方がいいといいます。ひな人形を引き継ぐ場合は、神社などで厄払いしてからであれば、いいということです。
そして、「婚期が遅れる」という迷信のはじまりは、“ある注意”から。昭和の高度成長期、ひな飾りは5段、7段とどんどん豪華になり、片付けるのが大変になりました。そこで、「物が片付けられない子どもは結婚できないよ」という注意が形を変え、“婚期が遅れる”という話だけ広まったといいます。ちなみに、ひな人形を片付ける時期は、3月4日以降の湿気の少ない日はおすすめとのことです。


