一見、普通のボールペン、でもよく見ると何かが違うんです。実は「オハヨー牛乳」と「大手まんぢゅう」と書かれているんです。岡山県の文具チェーン店が地元企業と一緒に開発を進めています。その理由とは。
圧巻の品揃え!倉敷発の大型文具専門店「うさぎや」

岡山・倉敷市を中心に6店舗を展開する「うさぎや」。100坪以上の広い店内にびっしりと並ぶのは、文具。3万点から5万点の商品を揃える大型専門店です。
利用客:
「うさぎやくらい品揃えがあるのは、他にはないかなと思って」
「同じ品物でも、もうおしゃれですよね」
「見るだけでも時間が経ってしまいそうです」
地元企業や特産品とコラボ!「岡山愛」が詰まったオリジナル商品

うさぎやは品数が多い以外にも特徴があります。店頭に並ぶボールペン、よく見ると、地元名物の「倉敷うどん ぶっかけ」や、岡山土産の定番「大手まんぢゅう」、岡山の給食でお馴染みの「オハヨー牛乳」など、地元企業とコラボし、岡山でお馴染みの飲食店や商品のブランドロゴを、身近な文具や雑貨などにあしらっているのです。

利用客:
「カワイイ」
「持っていたらちょっと面白がられるし」
「岡山の人は自分発信が苦手なところがありますが、こういう形があるとアピールできるという気持ちがあるんだと思います」
クラブン 伊澤京子執行役員:
「地元の人が地元の良さに改めて気付いて、ワクワクしうれしいと思う、そういうのができるといいなと思ったんですよね」

万年筆などに使うインクも岡山にちなんだこだわりがあります。ピンクは「桃太郎」と名付け、晴れの日が多い岡山の太陽のようなオレンジは「晴れの国」。岡山特産「児島デニム」の色もあります。岡山の風景や特産品などを色で表現しているのです。倉敷市でデニム製品の染色を手掛ける企業の協力を得て実現しました。併設されたカフェでは試し書きもできます。

利用客:
「とてもステキな試みだと思います」
「地名と色がつながると、イメージもしやすいですね」

うさぎや6店舗を運営するのは、企業のオフィスプロデュースを主力とするクラブン。1951年「倉敷文具」として創業しました。1995年、全国に先駆けた郊外型の大型文具専門店「うさぎや」を開業し、会社の売上の2割を占める事業に育てました。

日本経済新聞社 岡山支局 中野颯太記者:
「小売店という枠を超え、常に地元の良さを発信することで、地域の活性化を目指している。それを手軽に表現できるのが文房具の強みです。運営会社のクラブンが、オフィス用品などの法人向け事業で培った企業とのつながりも生かし、岡山愛あふれる商品を次々に生み出しています」
発売後即完売!大原美術館の《睡蓮》をモチーフにしたガラスペン

そんなうさぎやならではの、売り出せばすぐ完売という商品があります。作っているのは、岡山県の観光名所、倉敷美観地区にあるガラス工房「aun(あうん)」。店主の江田さんがバーナーを使って作っている、ガラスペンです。手作りで生む独特な模様や色使い。全国的に知名度の高い倉敷市の大原美術館にある、モネの「睡蓮」をモチーフにしたガラスペンを発売した時は、予約開始直後にサーバーがダウンするほどの人気ぶりでした。

ガラス工房aun 江田明裕店主:
「皆さんに受け入れてもらえて、とてもうれしかったです。一人でできないことを力を合わせることでできた、とても有意義なコラボでした」

クラブン 伊澤執行役員:
「個人的な印象だが、岡山の人は地元を誇りにしていないところがある。これは発信していかなければいけない。新しいモノづくりや売り場づくりの工夫は、ずっとしていかなければいけない」


