海に入るのは人生2度目…車いすバスケの選手がサーフィンに初挑戦 泳ぎが苦手な父親と1つの波にテイクオフ

 障害を持ちながらもサーフィンを楽しんでもらいたい。愛知県美浜町の海水浴場で「アダプティブサーフィン」の体験会が開かれました。海に入るのは人生で2度目という男性も挑戦、周囲のサポートを受け、サーフィンの楽しさを味わうことはできたのでしょうか?  ゴールデンウィークの5月2日、愛知県の内海千鳥ヶ浜海水浴場で行われていたのは、誰もが気軽に参加できるサーフィンのチャリティイベントです。

 主催者の1人、小林征郁さんはパラサーフィン競技の第一人者で、2018年から年に一度、「アダプティブサーフィン」と呼ばれるイベントを企画・運営してきました。 小林さん: 「障害があろうがなかろうが、多くの人に海の素晴らしさだったり、チャレンジすればできるんだよと」  会場には、車いすでも砂浜を移動できるように専用マットが敷かれ、水に浮く専用の車椅子なども用意されています。

 ライフセーバーや看護師の資格を持つボランティアスタッフがサポートし、誰もがサーフィンを体験できるイベントです。  この日、人生初のサーフィンに挑戦する、みよし市出身の佐藤龍聖さんは、脳性麻痺のため、普段は車いすで生活しています。

龍聖さん: 「初めてなので挑戦してみたいと思って」  車いすバスケの選手でもある龍聖さん。スポーツ好きが高じて参加しましたが、海に入るのは人生で2度目です。そこで父親の賢二さんも、龍聖さんと共に初挑戦することになりましたが…。

父・賢二さん: 「やばいです。25mがやっと泳げるかなので…。絶対無理だよ、『立つだけ』って…。膝立ちやってよ」 龍聖さん: 「『やってよ』って、できるかどうかも知らん」  龍聖さんの目標は、膝立ちした状態で波に乗ること。父親の賢二さんは、立つことが目標です。  5度目の挑戦で、ついに目標としていた膝立ちをクリア。さらに、親子で同じ波に乗ることができました。

父・賢二さん: 「息子には負けたくないので。息子と並んで乗れたので、満足です!」 龍聖さん: 「最初はめちゃめちゃ怖くて、寒くてしょっぱくてだったんですけど、続けていくうちにだんだん慣れて、楽しさの方が勝って、最後の方は『次やりたい!次やりたい!』って感じで。(父親が)隣で立ってるわ!って思いながら、僕も膝立ち頑張ろうとモチベーションになりました」  サーフィンの楽しさにハマった龍聖さん。その後も、何度も何度も海に入りました。

 障害のあるなしを問わず、誰でも気軽に楽しめるサーフィン。龍聖さんや家族にとって貴重な1日となりました。

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