駆け付けた救急隊員がマイナ保険証を読み取ると…服用している薬や受診歴など患者情報が迅速にタブレットに “マイナ救急”の現場は「とても助かっている」 愛知・尾三消防本部

12月1日で従来の健康保険証は使用できなくなり、「マイナ保険証」の利用が基本となります。このマイナ保険証の導入ですが、“救急”の現場では「とても助かる」という声が聞こえてきました。
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愛知県日進市の消防本部です。
(小川美桜アナウンサー)
「10月から“マイナ救急”が始まりました。実際に活用が進んでいるのか現場を取材します」
“マイナ救急”は、救急業務の円滑化を目指す取り組みです。運用前までは、通報で駆けつけた救急隊員は、搬送する患者やその家族などに、名前や生年月日、かかりつけの病院、服用している薬の情報などを直接聞きとっていました。
しかし、今は…。
(尾三消防本部 櫻井一樹さん)
「傷病者によっては会話ができない方やけがなどで話せる状況ではない方もいる。マイナ保険証があると活動がスムーズになる」
最初はタブレットの使用が不慣れで扱いづらかったが…
“マイナ救急”の流れは、救急搬送時、原則患者の同意を得た上で、マイナ保険証を救急隊員がタブレットで読み取ります。車内で患者に関する様々な医療情報を確認して、適切な処置や搬送先の病院の決定に役立てられます。運用が始まって2か月弱となりましたが…。
(櫻井さん)
「10月は尾三消防本部全体で1100件ほど救急出動している。その内300件ほどが“マイナ救急”」
Q.導入してどうですか?
「最初はタブレットの使用が不慣れだったので扱いづらかった。今はすごく活用できている」
実際にアナウンサーの情報を読み取ってもらうと…
実際に救急搬送時に使われているタブレットに、小川アナウンサーのマイナ保険証を取り込んでもらうと、数秒で読み込みが完了しました。
(小川アナ)「受診歴なども細かく書いてありますね」
櫻井さんは、「マイナ救急」は患者と隊員双方にメリットは大きいと言います。
(櫻井さん)
Q.特に役立つのはどんな人でしょう。
「高齢になってくると、普段飲んでいる薬が多いので、複数あったときに伝えていただけないことがあるので、そういうときにすごく便利」
来月2日からは基本的に従来の健康保険証は使えなくなり、マイナ保険証に切り替わりますが、救急隊員としていま思うことは?
(櫻井さん)
「現場で(患者が)マイナ保険証を持っていないという状況もあるので、その現状が変わってくると、より良い活動になる」





