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がんの疑いがある患者に対して適切な検査が行われず死亡 小牧市民病院

09.03(水)14:51
愛知県小牧市にある小牧市民病院で、がんの疑いがある患者に対して医師の思い込みにより、適切な検査が行われず、その後、がんが進行し患者が死亡していたことが分かりました。
小牧市民病院によりますと、2022年9月、60代の男性が胸部のCT検査を受けたところ、19ミリの肺がんが疑われる影が見つかりました。
その際に、担当した医師は、経過観察をして、影がそのままの状態であったり大きくなったりした場合は、詳しい検査をすると男性に説明したということです。
10月と12月に行われた検査で、影は大きくなっていましたが、医師は詳しい検査を行いませんでした。
その後、2023年7月に行った検査の結果、男性は肺がんと診断され、2024年11月に死亡しました。
病院の聞き取りに対して医師は、「思い込みで手順を誤った」と話しているということです。
病院は誤った対応が男性の死亡につながった可能性があるとして、男性の相続人に2300万円の損害賠償を支払い和解が成立しました。
谷口健次院長は「再発防止に真摯に取り組み、安心できる医療の提供と信頼される病院づくりに努めてまいります」とコメントしています。