アプリでも視聴可能(無料)

時代劇で親子共演!松本幸四郎さん、市川染五郎さんにインタビュー 劇場版『鬼平犯科帳 血闘』の思い語る

時代劇シリーズ「鬼平犯科帳」が、新たなキャストとチームで映像化! 映画『鬼平犯科帳 血闘』として、5月10日から全国公開されています。主人公の長谷川平蔵を演じるのは松本幸四郎さん。そして若き日の鬼平・長谷川銕三郎を演じるのは、幸四郎さんの息子である市川染五郎さんです。


親子共演をはたした2人に、鬼平犯科帳シリーズや今作への思いをお伺いしました。(聞き手/テレビ愛知アナウンサー 岡田愛マリー)


「愛され続けた作品をやっとお見せできる」

――新たな鬼平犯科帳、ファンも待望だったと思います。今、どんなお気持ちですか?


松本幸四郎さん(以下、敬称略):
「鬼平犯科帳は池波正太郎さんの原作をはじめ、映像作品としてもずっと愛され続けた作品です。新たな鬼平チームによって、今までにない鬼平をつくることができました。ついにお見せするときが来たと考えると、喜びと興奮が大きいです」


――どんな作品になったと思いますか?


市川染五郎さん(以下、敬称略):
「新たな鬼平、新たな時代劇を、幅広い年代の方に楽しんでいただける作品になったと思います。なかでも、映像の美しさ。今だからこそかなえられた表現技術も盛り込まれているので、映画館で見ていただきたいです」


役を背負う覚悟

――鬼平は歴代、幸四郎さんにもゆかりのある方々が演じてきました。バトンを受け継いだときの気持ちは?


幸四郎:「静かな興奮がありましたね。叔父の鬼平犯科帳をリアルタイムで見ていた年代だったので、叔父=鬼平、鬼平=叔父というイメージでした。


自分が長谷川平蔵を務められること、その長谷川平蔵は叔父や祖父が演じてきた役であること。それを背負って長谷川平蔵を演じられるのは、僕しかいないという覚悟を持って挑みました」


――新たな鬼平を、どのように魅せようと心がけましたか?


幸四郎:「決してマネようとか違うことをやってみようとかではなく、叔父や祖父の鬼平犯科帳の素敵さや素晴らしさ、カッコよさを十分に感じて演じることを意識していました」


“親子”で演じる長谷川平蔵

――幸四郎さんの撮影をご覧になって、どのように感じましたか?


染五郎:「父の演じる長谷川平蔵は、銕三郎からしたら未来の姿なので、あまり未来の姿を知りすぎても無意識に知っていることが出てしまうと思いました。できるだけ平蔵自体は意識しない。ただもちろん、父が主役なのでいろいろ合わせたり、多少寄せたりしましたね」


――どのような部分を、幸四郎さんに寄せて演じましたか?


染五郎:「銕三郎時代と平蔵時代が重なり合う場面があって、その場面を父が先に撮影していたら、それを見せていただいてから撮影に入りました。ただ、歌舞伎の舞台では小さなころから父に教わってきましたし、お芝居を教わった人なので、自然と似る部分もあるのかなと思います」


平蔵を「愛している」

――平蔵とご自身をリンクさせるときに、自分と重なる部分はありましたか?


幸四郎:「僕は長谷川平蔵に対しては強い男だと実感しながら演じていました。自分と似ている部分を探すよりも、役に刺激されました。“長谷川平蔵を愛している人間なんだ”と思って、長谷川平蔵になっていました」


――平蔵のどんな部分に刺激を受けましたか?


幸四郎:「自分が平蔵と同じ境遇だったら、と考えたときに、悲しいことに直面した人と一緒に泣いてしまうかもしれないし、声をかけてしまうかもしれない。平蔵は相手の思いに寄り添うんです。泣きたいなら泣けばいい、話したいなら、話せばいい。こうした平蔵の強さに、刺激を受けましたね」


――柄本明さんとのやり取りは、すごくグッときました。


幸四郎:「柄本さんとのシーンは、本当にかけがえのない時間だったと感じています。私も撮影時に十分、感じていましたね。長谷川平蔵自体、銕三郎時代はとんでもない男でした(笑)それを隠しもせず、自分の人生としてしっかりと受け止めています。


当時があるからこそ、いまの平蔵がある、と。すべて前向きな生き方をしていますね。人に対しても、相手の気持ちを理解できる男なんだな、と思いました」


オープニングは必見!

――心に残ったシーンはありますか?


染五郎:「劇場版『鬼平犯科帳 血闘』は、殺陣が見どころのひとつです。殺陣のシーンは現場の空気も熱くなっていましたし、自分自身も高揚感があったシーンでした。


あと、作品冒頭から「鬼平犯科帳」のタイトルが出るまでの間はぞくっとして、とても好きですね。最初のシーンに注目していただきたいです」


――染五郎さんの登場シーンは夜が多い印象でした。見せ方で工夫した点についてお聞かせください。


染五郎:「素晴らしいスタッフの方に恵まれていたので、見せ方よりも、空間・セットの中でいかにカメラさんを信頼してお芝居できるかに意識を向けていました」


おふたりからメッセージ

幸四郎:「歴史ある作品を、新たなチームでつくり上げました。繊細で大胆で迫力のある人間ドラマをぜひご覧ください」


染五郎:「スケールの大きな作品となっています。鬼平ファンはもちろん、鬼平を見たことがない方や、時代劇にあまり触れたことのない方も楽しめます。ぜひ、劇場で新しい鬼平犯科帳の世界を体感してください」


劇場版『鬼平犯科帳 血闘』は現在全国東宝系で公開中。鬼平シリーズや時代劇をあまり見たことがない人でも、迫力のある殺陣や人間ドラマに魅了されること間違いなしです。(聞き手/テレビ愛知アナウンサー 岡田愛マリー)