梅雨に読みたいオススメ本をピックアップ!「雨の日は、一回休み」「雨の中で踊れ」
こんにちは、テレビ愛知アナウンサーの長江麻美です。20024年も全国的に梅雨入りしましたね。私はこの時期、必ず「髪の毛ボサボサ問題」に直面していますが、美容室のストリートメントで乗り切れそうです!
梅雨はそれぞれに悩みの増える時期だとは思いますが、雨音を聞きながら読書をするのは心地良い。今回は「雨」をテーマにオススメ本を紹介します。
◆ながエフエム~声の本屋~
テレビ愛知のアナウンサー長江麻美が夜寝る前の20分の読書をオススメするポッドキャスト。隔週で読書インフルエンサーのふうねさんに出演いただき、本を紹介しています。
雨の日は、一回休み(坂井希久子/PHP研究所)
あらすじ
部下との接しかたには気を配っていたはずなのに、セクハラを訴えられたおじさん。
女性の後輩に出世で敗れ、会社にも家にも居場所がないおじさん。
定年後、街の見回りをしてマナーを注意することが生きがいとなったおじさん。
そんなおじさんたちの日常が面白く切なく描かれる――。
おじさん~~そこだよぉ~~そこを直せば上手くいくのにぃ~~と突っ込まずにはいられない!! ただ、おじさんの心の中はこうなのか、と発見もあり、おじさんではない私が読んでも興味深かったです。これ、おじさんが読んだらどう思うのか気になります(笑)
7月にタイトルが変わって文庫化されて「おじさんたちは傘をさせない」に! 持ち運びしやすくなるのでぜひ読んでみてください。
雨の中で踊れ(文春文庫)
あらすじ
10日間のリフレッシュ休暇。海外への一人旅を楽しみに働いていたのに、新型コロナの緊急事態宣言下で休暇を取らされ、パーになってしまった中年男。妻との関係にも悩む男が、海岸でカリスマに出会って――。(雨の中で踊る)
宇宙に旅立った夫。宇宙船に飛ばした自宅カメラの映像で妻の姿を眺めていたら、妻が殺された。長距離ワープを重ね、何年、何十年と広がる地球との時差の中で妻の死を、犯人を伝えることはできるのか――。(妹の夫)
2022年に文芸誌などに発表された人気作家の短編を、日本文藝家協会の編纂委員が独自にセレクトした12編!
まったく違う雰囲気の物語をいくつも楽しめるだけでなく、それぞれの物語の中に想像を裏切られる展開があるので読みごたえがすごい! 衝撃過ぎて固まってしまうような物語もあればあまりの強い執念にジーンとするような物語もあって、1冊の中に内容が詰まっています。ぜいたくな一冊です!
監修者:ふうねさん
年間200冊以上の本を読む20代の小説好き。
インスタグラムのフォロワーは1万人を越える。
ながエフエムには隔週で出演し、本の解説を担当している。