「ワン!」と鳴くカエルが豊根村にいるらしい 茶臼山高原で調査開始!
豊根村の茶臼山には「ワン!」と鳴く世にも珍しいカエルがいるらしい。にわかに信じられないウワサの真偽を確かめるため、豊根村・茶臼山高原へ足を運びました。
「ワン!」と鳴く世にも珍しいカエルを調査
茶臼山といえば、一面に広がる美しい芝桜が有名。手つかずの自然風景を満喫でき、野生のシカの群れが道路を渡る光景も見られます。そんな茶臼山に犬のように鳴く不思議なカエル「ネバタゴガエル」がいるそう。
ウワサのカエル「ネバタゴガエル」とは?
情報を提供してくれたのは「休暇村 茶臼山高原」の岸田支配人です。しかし、このカエルは岸田支配人でさえ見たことがないほど珍しいといいます。
というのも、ネバタゴガエルは1年に1週間程度しか鳴かず、姿を見たり声を聞いたりすることは非常に稀なのです。その鳴き声は小型犬に似ており、人によっては「ワン」だけでなく「キャン」とも聞こえるそうです。
調査を開始後、すぐワンワンという声が!?
調査したこの日は曇天。じつは曇天はカエルが活動的になる絶好のコンディションなんです。ネバタゴガエルは、休暇村のすぐ近くにある池周辺に生息しているとのこと。
岩場の裏や木の隙間などを探しますが、なかなか見つかりません。すると岸田支配人がカエルのような声を察知! 声のする方へ向かってみると、「クワックワックワッ!」という鳴き声とともに、「ワンッ!」という鳴き声も入り混じっています。
しかし、ドッグランで遊んでいるワンちゃんの鳴き声でした!
カエル博士協力のもと、ネバタゴガエルを探索
ここで、支配人から有益な情報が! 茶臼山高原にはカエル館という施設があり、そこには少し変わり者のカエル博士がいるのだそう。怪しげな建物を前にして、入る前から緊張感が高まります。
待っていたのは、カエル博士の熊谷さん。じつは熊谷博士、20年以上前に「ワン!」と鳴く新種のカエル、ネバタゴガエルを最初に発見した人物なのです。
ついに秘密のスポットでネバタゴガエルを発見!
さっそく、秘密のスポットへ案内してくれました。熊谷博士は何度もネバタゴガエルを見つけており、水量が少ない川の石の下に隠れていることが多いそうです。
探していると、早速チワワのように高い声の鳴き声が聞こえてきました。川の石をどけていると、ついに、野生のネバタゴガエルを見つける感動の瞬間が!
見た目は普通のカエルですが、まるで犬のように「ワンワン」や「キャンキャン」と鳴いていました。
カエル館ではネバタゴガエルを展示しているほか、館内の一角に磁場異常のスポットも! パワースポットとしての人気も高まっています。
取材協力
【休暇村 茶臼山高原】
愛知県設楽郡豊根村字坂宇場御所平
【茶臼山高原カエル館】
住所:長野県下伊那郡根羽村3370-1
開園時間:10時~15時
※土曜・日曜は10時~16時
休館日:水曜・木曜、冬期(11月上旬~4月下旬)、8月は無休
入館料:一般(高校生以上)400円、小・中学生300円、幼児200円