スーパー耐久の「ST-Qクラス」 近藤真彦さんが日産のレーシングスーツで出場!
2024年5月、静岡県の富士スピードウェイでスーパー耐久24時間レースが開かれた。注目を集めたクラスが「ST-Qクラス」だ。トヨタ、マツダをはじめ、日産、スバル、ホンダも参加。共に挑む、「共挑」を合言葉にメーカーの垣根を超えたチャレンジが始まっている。
「ST-Qクラス」とは?
スーパー耐久レースの「ST-Qクラス」とは、まだ市販されていない開発車両が参加するクラスのこと。2021年に新設され当初はトヨタとマツダのみだったが、現在は日産やスバル、ホンダの5車が参戦している。
レースではトヨタの水素エンジンをはじめ、各社がカーボンニュートラル燃料などの新技術を導入。そこで得られた知見は、市販車の開発に生かされるのだ。
各メーカーにとっては“走る実験室”といえる「ST-Qクラス」。合言葉は「共挑」(共に挑む)だ。
トヨタ自動車 GAZOO Racing カンパニー
高橋 智也プレジデント:
「2022年のマツダさんのオートサロンのブースで“共に挑む”との話をされていて。それを聞いてものすごく良い言葉だな、と。この共挑をキーワードとして使わせていただいております」
トヨタが“共に挑む”こと。それは「クルマ好きを笑顔にする」ことだと話す。
高橋プレジデント:
「自動車メーカー5社で一緒にやることができる、1番のことです」
近藤真彦さんがドライバーとして参加
そして今回、ST-Qクラスのドライバーとして“マッチ”こと近藤真彦さんが参加。トヨタの水素エンジン車のステアリングを握る。ただ、身にまとうのは見慣れた日産ニスモの文字が入ったレーシングスーツ。これも共挑の精神からきている。
日本レースプロモーション会長
近藤真彦さん:
「モータースポーツ全体の流れについて、たまに豊田章男会長と食事をしながら話していました。『マッチ、うちのチームでスーパー耐久、走ってみないか?』と。日産ニスモの方からは『良いイベントなので、ぜひ盛り上げてきてください』とありがたいお言葉をいただきました」
「日産の文字の入ったレーシングスーツで出たい」。そう豊田会長に打ち明けると、「当たり前だよ!」と言われたという。
近藤さん:
「『日産なんだから、それ着て出てよ!』と。両メーカー、レースを盛り上げたい気持ちが伝わってきました」
スーパー耐久レースに出場した経緯を話す近藤さん。最後に日産とトヨタへの感謝の気持ちを伝えていた。