夏におすすめの本3選をご紹介! テーマは「海」 長江アナウンサー「気づいたら涙が...」
どれだけ暑くてもやっぱり夏が好きなテレビ愛知アナウンサーの長江麻美です。夏のあのスカッと空が広くなる感じ、太陽がギラギラまぶしい感じ、お祭りの匂い、花火の音……。どうしたって夏がくると気分が上がってしまうのです。
そんな夏といえば海! ということで、7月は海をテーマにしたおすすめ本を3冊ピックアップしました。ぜひ選書の参考にしてみてください!
◆ながエフエム~声の本屋~
テレビ愛知のアナウンサー長江麻美が夜寝る前の20分の読書をオススメするポッドキャスト。隔週で読書インフルエンサーのふうねさんに出演いただき、本を紹介しています。
鳥と港(佐原ひかり/小学館)
あらすじ
大学院卒の春指みなと。新入社員が出し物をする風習や上司へのお酌、効率が悪く必要なのかわからない仕事内容に馴染めず9カ月で退職。みんなが我慢していることが我慢できない。不適合という言葉が重くのしかかる。
そんなとき、公園で草むらに埋もれていた郵便箱の中に1通の手紙を見つけた。その手紙に返事を書いたことがきっかけで高校2年生の森本飛鳥との文通が始まり――。
とても澄んだ気持ちになれる物語。ゆっくりと流れる時間の中で、自分の肩の力も抜けていくようでした。そして何より、素敵な便箋で大切な人に手紙を書きたくなりました!
ひとつ海のパラスアテナ(鳩見すた/電撃文庫)
あらすじ
舞台は陸がすべて海の底に沈んだ時代、アフター。そこで「海の男」として生きる少女「ボク」は、両親の形見である愛船・パラス号で、荷物を届けるメッセンジャーとして暮らしていた。ところがある日「白い嵐」に襲われ、食糧も、水も、衣服も、何も無い孤立無援の浮島でひとりぼっちに。いつ終わるともわからないボクの「生きるための戦い」が始まる。
冒険のワクワク感、戦いのハラハラ感、青春の甘酸っぱさ、家族ならではの複雑な想い……。色んな感情を味わうことができて大満足の1冊です。
虹の岬の喫茶店(森沢明夫/幻冬舎文庫)
あらすじ
「パパと一緒に、虹さがしの冒険に行こう」。母を亡くした希美とその父が、虹を追いかけてドライブに出かけた先で見つけた1軒の喫茶店。
わかりにくい場所にある喫茶店だが、中に入ると店主の悦子さんがおいしいコーヒーを淹れてくれるだけでなく、人生に寄り添う音楽を選曲してくれて、ここに集まる人々の人生を前向きに変化させていく。
彼女がたったひとり、岬で店を営んでいる理由とは――。
心の奥深くを温められる感覚になり、気づいたら涙がスーッと頬を伝っていました。本を読みながら、ストーリーの中に出てくる音楽を聴いてコーヒーを飲む。もう、最高ですね!
監修者:ふうねさん
年間200冊以上の本を読む20代の小説好き。
インスタグラムのフォロワーは1万人を越える。
ながエフエムには隔週で出演し、本の解説を担当している。