「ぷはーっと乾杯!」泡コーヒーが話題 老舗喫茶店「煎豆茶館 杣(そま)」豊田市
乾杯といえば真っ先にビールが思い浮かびますが、豊田市には思わず煎豆茶(コーヒー)で乾杯したくなる喫茶店があるそう! いったいどんな店なのか、人気メニューや店主の思いを取材しました。
乾杯ムードはない老舗喫茶店だけど…
思わず乾杯したくなるウワサの喫茶店は、豊田市南部にある老舗喫茶店「煎豆茶館 杣(そま)」。店内に入ると、カウンター席と5つのテーブルがあり、落ち着いた雰囲気が漂っています。お客さんから乾杯の音頭が聞こえる気配はまったくありません。
と、思っていた矢先、目の前に黒ビールが!?
見た目は黒ビールですが、味はアイスコーヒー。この泡コーヒーこそ、「乾杯したくなる喫茶店」と呼ばれるゆえんです。
マスターの山田伸一さんが、若い頃から手がけてきた泡コーヒーをヒントに新感覚のオリジナルコーヒー「円舞(えんぶ)」。泡のおかげで酸味が出ず、豆の香りを閉じ込められるので、深い味わいを演出できるとか。ストローを使わずダイレクトに飲めば、クリーミーな泡を豪快に楽しめます。
「円舞」を作る様子を見させてもらいました! 抽出に使うのは、今やほとんど見かけない、ハロゲンランプを使ったサイフォン「ビームヒーター」。マスターがとあるマシンのスイッチを押すと、みるみるうちに細かな泡でグラスが満たされていきます。
そんな「煎豆茶館 杣」の絶品コーヒーを手がけるのは、御年73歳になるマスターの山田伸一さん。18歳から喫茶店業界に入り、独立後にソフトバーテンダーのプロとして活躍。数十軒を超える店のオープンを手助けしてきた「愛知の喫茶店の父」なんです!
完成したこだわりの一杯!赤ワインのような水出しコーヒー
驚くべきことはほかにも! なんとワイングラスで飲む幻のアイスコーヒー「月雫」もあるんです。
「月雫」は、5秒間に3滴ずつのペースで抽出。通常8時間程度かかるところを、なんとトータル20時間以上をかけてじっくりと水出しされます。
抽出後には低温で発酵させるというこだわりがあり、まるで赤ワインのような芳醇な風味を楽しむことができます。見た目はお酒、味はおいしいコーヒー。冷たいものがおいしくなるこれからの季節にぴったりです。
季節のフルーツで作る“映えるパフェ”が話題沸騰中!
「煎豆茶館 杣」では乾杯したくなるコーヒーだけでなく、写真映えするパフェもSNSで話題! 「煎豆茶館 杣」は最高級の果実をイチから手作りするのが当たり前。「いつも食べごろ果実を食べられる」と、常連客から大好評です。
メロンのパフェにはメロンジュレにメロンのグラニテ、そしてアンデスメロンとクインシーメロンがトッピングされています。
ほかにも、期間限定のイチゴのパフェや、石垣島から直送されたパイナップルを丸ごと使ったパフェも登場。SNSでは「提供しているパフェがどれも写真映え抜群」と大人気! マスターがペティナイフを巧みに操り、あっという間に「映えパフェ」を作り上げます。
次に取り出したのは桃。丸々ひとつ使って飾り付けていくと、花が開いたような桃のパフェが完成しました。妻の千栄子さんが写真に撮って、すかさずSNSにアップ。ご夫婦が生みだす映えメニューは、フルーツパフェだけじゃなく、升に入ったティラミスに、レインボーカラー・七色のクリームソーダまでラインアップしています。
泡いっぱいのアイスコーヒーで乾杯をしたあと、さわやかなパフェで暑さを吹き飛ばすのも良さそうです。
取材協力
【煎豆茶館 杣】
住所:愛知県豊田市若林東町雁股7-8
営業時間:9時~21時30分、モーニング営業9時~11時30分
定休日:木曜