【田原市仁崎町】伝統漁法の漁師の食卓を訪ねて ジビエと冬の味覚を味わう日帰り旅
人口わずか300人ほど、三河湾に面した静かな町・田原市仁崎町。小さな港町に、田舎育ちのディレクター・あべちゃんが日帰り旅をしました。
海の幸に山の幸、そしてジビエ料理などぜいたくな地元グルメを三食お呼ばれさせてもらいます!
「角建漁」に漁師さんからお呼ばれを予約!?
「角建漁」を行っているのは、地区で2軒だけという希少性
町を歩いていると、地元の方から「今日は船が出ていないよ」との情報が。しかし、代わりに「角建(かくだて)漁をやっているかも」との情報を得て、さっそく漁場へ向かいました。
「角建漁」とは伝統的な定置網漁の一種。海に杭を立てて網を掛け、回遊する魚を捕まえる漁法です。現在、仁崎町で角建漁を行うのはわずか2軒。しかも5月〜7月、11月〜12月の限られた期間で漁獲するほか、風が強い時期は週に1度しか漁ができないといいます。
スズキの前に、こんな呼び方があったとはあべちゃんも初耳!
そんな貴重な日に出会えたのが、漁師の河邊(こうべ)さん。角建漁の様子を見せてもらうとともに、魚の豆知識を教えてもらいました。
この日、河邊さんが漁獲したのはセイゴやマダカ、ヒラメ、ソイなど。実はセイゴとマダカはスズキなんです。スズキは成長段階によって呼び名が変わる、いわゆる“出世魚”。幼魚は「セイゴ」、2~3歳に成長すると「マダカ」、さらに大きくなると「スズキ」になります。
あべちゃんが「お呼ばれさせてもらえたらなぁ」と河邊さんにお願いすると、交渉の末、晩ごはんにお呼ばれさせていただけることに!
レンコンづくし! 農家でいただく唯一無二の朝ごはん
泥にハマりながら、元気にレンコンをゲット!
残る朝ごはんと昼ごはんを求め、海岸線を散策していると、浜の清掃をしている方を発見! 加藤さんは、山の猟師でありながら海の漁師もこなし、さらにレンコン栽培まで手がけています。また「にさきCAMP」というキャンプ場の運営メンバーの1人なんです。
ディレクターのあべちゃんもレンコン掘りに挑戦! 泥の中を手探りしながら収穫すると、思いっきりハマる場面も……。
お呼ばれでいただいた朝ごはんのメニューはこちら!
レンコンだけでもバリエーション豊かな朝ごはん
●朝食メニュー
・レンコンのきんぴら
・レンコンの甘辛煮
・レンコン揚げのBBQソース和え
レンコンのきんぴらはかつお節が効いた風味豊かな一品。レンコン揚げのBBQソース和えは、お酒のお供にもぴったりな濃厚な味わいでした!
とれたてだからこそのおいしさと特別な食感に感動するあべちゃん。加藤さんのこだわりがいっぱい詰まった朝ごはんです。
わな猟を見学! 豪快なジビエのスペアリブに舌鼓
イノシシがよく通過する、いわゆる1号線を見つけられるかがポイント!
せっかくなので、加藤さんが行っているイノシシのわな猟を見学させてもらいました! もともとは害獣駆除がきっかけで、今では免許を取得し本格的に狩猟を行っているといいます。
【イノシシを捕まえるコツ】
・イノシシが一番通る道(通称:1号線)を見つけること
・泥遊びの痕跡(草や竹に付いた泥)をチェックすること
・ワイヤーのわなを落ち葉でカモフラージュし、米ぬかをエサに仕掛けること
ロケから1週間後、この仕掛けに40kgのイノシシがかかったそうです。
ガーリックライスに、ジューシーなスペアリブを堪能!
ここであべちゃんにサプライズが! 地元の方からイノシシのスペアリブとガーリックライスを昼ごはんに振る舞ってもらいました。豪勢なジビエ料理は、地元の憩いの場であるキャンプ場の定番まかない飯なんだとか。イノシシのスペアリブは「脂が甘くてジューシー」とあべちゃんもご満悦です。
●昼食メニュー
・イノシシのスペアリブ
・ガーリックライス
角建漁師の食卓でぜいたくな冬の味覚を堪能
豪華すぎる冬の海の幸のオンパレード!「うおちり鍋のしゃぶしゃぶ」
仁崎町を散策していると、すっかり日が暮れてしまい晩ごはんの時間に。三食目は、角建漁師・河邊さんのご自宅にお呼ばれさせてもらうと、獲った旬のマダカやヒラメを刺し身やムニエル、鍋など豪勢な料理がズラリと並んでいました。
●夕食メニュー
・ヒラメの刺し身
・ヒラメのムニエル
・マダカのうおちり鍋
・三河の郷土料理「煮みそ」
・ソイやセイゴの煮付け
噛むほどに甘みとうまみが広がるヒラメの刺し身に、ふわっとした身がタルタルソースと相性ぴったりのヒラメのムニエル。さらに学校給食でもおなじみのボラの「煮みそ」や寒い夜に食欲をそそるマダカの「うおちり鍋」も登場しました!
ヒラメの出汁茶漬けは優しい味わいにほっこり
そしてシメは、ヒラメの刺し身をふんだんに使った出汁茶漬けでした!
こうして冬の味覚をたっぷり満喫できたのも、仁崎町の住民の方による温かい支えがあったからこそ。山と海、貴重な恵みと仁崎町の人々に感謝しながら旅を終えたあべちゃんでした。