蟹江町は"怪魚ハンター"の聖地!? 街の水路で巨大魚「ヤマトゴイ」を発見
名古屋市の西側に隣接する蟹江町は、街の中に5本の川がゆったりと流れる水郷の町。街の中にたくさんの水路があり、農業用水などとして活用されています。
そんな蟹江町では、街中のごく普通の水路で巨大な怪魚が暮らしているとのこと。さらには“怪魚ハンター”たちが続々と集まる「聖地」も蟹江町にあるんだそうです。水郷の町・蟹江町にある怪魚ハンターの聖地の秘密に迫ります。
蟹江町は怪魚ハンターの聖地
釣具店 でんでんまる
蟹江町で多くの怪魚ハンターが足しげく通うのが「釣具店 でんでんまる」。日本三大怪魚と呼ばれるアカメ・ライギョ・オオナマズはもちろん、世界各国の怪魚を狙うハンターたちが遠方からも続々と訪れています。
怪魚を狙う釣具がいっぱい
店の中にはライギョやナマズ、コイなどをはじめとした珍しい釣り具がいっぱい! でんでんまるの代表を務める伊藤隆博さんが「他の店に置いてないからウチに来る」と自信を持って話すほど充実のラインアップです。
“どぶ川”の価値を再認識
普通の水路に巨大魚が出没!
高校を卒業後、海上自衛官として世界中を巡っていた伊藤さんは、生まれ育った場所を外から見つめることで「怪魚」がすまう地元の水路の価値を再認識したとのこと。その魅力を知ってもらいたいという思いから、1998年に「釣具店 でんでんまる」をオープンしました。
怪魚についての専門書を執筆
伊藤さんは怪魚についての数少ない専門書も執筆しているほか、業界でいち早くYoutubeチャンネルを開設。現在も“怪魚ハンター界のパイオニア”として活動を続けています。
巨大怪魚だけでなく、稀少な魚も生息
蟹江町の水路は怪魚にとって最高の環境
蟹江がある海部郡には「道路よりも水路の数の方が多い」といわれるほどたくさんの水路が張り巡らされています。伊藤さんによると、この周辺は海抜ゼロメートル地帯のため水路の流れがよどみやすく、巨大な怪魚にピッタリな環境になっているとのこと。街中の水路に多くの怪魚が棲んでいる理由となっています。
カワバタモロコも生息
そんな蟹江町の水路には、巨大な怪魚だけではなく地域ならではの固有種も生息。絶滅危惧種として指定されており、愛知県以外の地域では捕獲禁止になっていることも多い淡水魚「カワバタモロコ」も蟹江町の水路ではゆうゆうと暮らしています。
蟹江町でアーバンフィッシングを実践!
巨大釣り竿で怪魚を狙う
伊藤さんの流儀は、自然豊かな場所ではなく、あえて街中で怪魚を狙う「アーバンフィッシング」。独自に開発した怪魚専用の釣り竿「和欧」で、用水路に潜む巨大怪魚を狙います。
用水路に竿をいれると、たちまち巨大な怪魚が針をガブリ! あまりの大きさに、簡単には釣り上げることができません。怪魚と格闘すること約10分。疲れたところをたぐり寄せて網で引き上げ、見事捕獲に成功しました。
巨大魚をゲット!
今回釣り上げたのは「ヤマトゴイ」と呼ばれるユーラシア大陸原産の淡水魚。80cm近い体長を持ち、黄金に輝く姿が特徴的な“巨大怪魚”を無事に釣り上げることができました。
巨大な怪魚が街中の至るところにすんでいる蟹江町。今日も怪魚ハンターたちが巨大怪魚と熱いバトルを繰り広げています。