”いつのまにか骨折”に要注意!専門医に聞く腰痛最新治療
身体の悩みに関する調査で必ず上位に上がる『腰痛』。冬は腰痛が増える季節でもあります。またスマホの普及などにより若者にも腰痛患者が増加しているそう。
年間2000件以上の手術を行い全国から患者が訪れる背骨の専門病院『あいちせぼね病院』(愛知県・犬山市)で最新の治療や予防法について聞きました。東海テレビ『スイッチ!』1月24日放送から
内視鏡で日帰りも!専門医の最新手術とは?
最新の内視鏡手術などを積極的に取り入れている伊藤全哉医院長は「腰痛とは人間が進化して二足歩行になった宿命」と話します。
背骨は下から腰椎・胸椎・頸椎に分かれており、二足歩行の人間の体では腰椎が胸椎、頸椎を支えることになり、当然大きな負担がかかりますなります。
最近若い世代に増えている”スマホ首”も腰痛の原因に。首から腰は筋肉がつながっているため、スマホの見過ぎで猫背になると腰の筋肉がひっぱられ、疲労が蓄積します。
若い人でも特に要注意なのが『椎間板ヘルニア』。背骨と背骨の間でクッションのような役割をしている椎間板が強い圧力などにより飛び出し、背骨の中を通る神経を圧迫することで腰や足に痛みが出ます。
加齢に加え、重労働や激しいスポーツなどにより若い人も発症します。
『あいちせぼね病院』で取り入れているのが大きく切らずにできる内視鏡手術。直径はわずか7mmで先端にはカメラがついています。
患者への負担が少ないため手術後1時間ほどで歩けるようになり、翌朝退院というケースもあるそうです。
さらに直径3mmという最新の内視鏡も導入。患者への負担をさらに少なく抑えることができ、日帰りでも手術ができるようになったといいます。
女性は特に要注意!”いつのまにか骨折”とは?
「すごく痛くはないが、なんだか腰が重いな…」こんな体験はありませんか?
見過ごされがちな症状ですが、調べてみると小さく背骨が折れている。これが“いつのまにか骨折”とも呼ばれる『脊椎圧迫骨折』です。
加齢によってもろくなった背骨が縦の圧力を受けることで「グシャッ」とつぶれるように骨折してしまうそうで、特に女性は「エストロゲン」という骨を作る女性ホルモンが高齢になる少なくなるため注意が必要。車の振動などで骨折するケースもあると言います。
手術になる前に!腰痛を防ぐストレッチ
痛みがひどくなって手術に至る前に心がけたいのが腰痛の予防。リハビリセンター長で理学療法士の河重先生に腰痛予防に効果的なストレッチを教えていただきます。
腰痛の大敵は”猫背”。大事なのは骨盤まわりを柔らかくすることです。
椅子に腰をかけて足を伸ばし、つま先を立て、背筋を伸ばした状態でゆっくりと前屈。こうすることで太ももの裏側が引っ張られ、筋肉が伸びます。
太ももの裏側の筋肉は骨盤の後ろ側につながっているため、この筋肉の伸ばしておくことで腰への負担が減ります。
さらに立て膝をついて太ももの表側を伸ばすストレッチも効果的。
腰のストレッチで太ももを伸ばすとは意外ですが、腰を曲げたり伸ばしたりする動きよりも、骨盤につながる筋肉を柔らかくすることで、骨盤が正しい位置におさまり腰痛の予防につながります。
配信動画では、『あいちせぼね病院』で受けられる背骨の人間ドック「脊椎ドック」についても紹介しています。
『スイッチ!』
東海テレビ 毎週月曜~金曜 朝9時50分放送
【番組HP】 スイッチ!
※記事の内容は放送当時のものです
スイッチ!
毎週月曜~金曜あさ9時50分から放送中。 もっと東海地方を好きになる“スイッチ”を押す生情報番組。 お出かけスポットやグルメはもちろん暮らしのちょっとしたヒントになるトピックスを幅広くお届けしています。
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