おいしさの秘密は「放置」!?買い物かごの中には主婦ならではのアイデア満載!『チャント!』
スーパーマーケットでちょっと気になる、他人のお買い物。買った食材で一体何を作るのか、作った料理を撮影させてもらえないか、お客さんのカゴの中を覗かせてもらう「カゴ中大調査」。名古屋市天白区にある「八事フランテ」で調査しました。
「初めて食べるカボチャは国産を」離乳食用の材料を買いに来た新米ママ
赤ちゃん連れの30代主婦は、約1時間半スーパーを数軒まわって探し物。買いたかったのは、赤ちゃんの離乳食用の国産カボチャです。
(新米ママ・浅井優奈さん)
「離乳食のカボチャを探しに来たんだけど、国産がなかなかなくて。国産のものを最初は食べさせてあげたくて」
そこまでこだわって見つけたカボチャの離乳食を、撮影させてもらえないか交渉し、お宅にお邪魔することになりました。結婚して3年、長男の碧和(あお)君は離乳食デビューをしたばかり。几帳面な浅井さんは、碧和君が何をどれだけ食べたかメモをしっかり取っています。
カボチャをしっかり茹でたら裏ごしして、茹で汁と合わせて食べやすくしました。初めてのカボチャの離乳食、食べてくれるかな?
(新米ママ・浅井優奈さん)
「食べました、食べました。最初、ぺってしたんですけど。うれしいですね。いろいろなものをこうやって食べていけるようになるというのは」
残ったカボチャは煮物にし、夜にご主人が召し上がったそうです。
珍しい!生食用の桜エビをはじめ11品が並ぶ食卓
40代会社員女性は、和牛ロース肉・生桜エビ・ししとうなどを買っていました。その中でもちょっと珍しいものが…。
(岡田万里子さん)
「冷凍していないので、すごく珍しいなと思って」
八事フランテでは、生の桜エビが入荷することがあります。これはおいしそう!
話を聞くと、いつも10品ほどの料理が食卓に並ぶと聞き、取材交渉。ご主人の許可をもらい、さっそく訪ねました。
岡田さんは、ご主人と2人の息子さんの4人暮らしですが、時にはテーブルに乗りきらないくらいたくさんの料理を作ります。その理由は…。
(岡田万里子さん)
「買い物に行って新鮮なものがあると、ついつい買い過ぎちゃう。新鮮なうちに料理したいな」
まずはシンプルに塩コショウで牛肉を炒め、お肉を取り出したあとの牛肉の旨味が残ったフライパンで野菜を炒めます。玉ネギは炒める前に電子レンジで加熱しておくなど、主婦ならではのアイデアも。その他、白和えの素などを使って料理が次々に完成。そのまま食べる桜エビを中心に全部で11品!
食べ切れない分は、あくる日のお弁当にしたり、近くに住むおばあちゃんにお裾分けしたりします。初めて食べるという生の桜エビなどに舌鼓を打つ家族。品数だけではなく味も最高でした!
「放置」でおいしさが増す?時短&節約ができる便利グッズ
根菜の煮物を作ろうと買い物していたのは、50代主婦。煮物を撮影するため、お宅にお邪魔しました。
園美さんは、ご主人、2人の娘さんの4人暮らし。あらためて買った食材を見せてもらうと、レンコン・ニンジン・タケノコ・こんにゃく…ということは筑前煮です。
コンブ・シイタケ・ニボシやカツオでダシを取る様子から、かなり手間をかけたお料理かと思いきや、意外にも…。
(園美さん)
「皆さん、どうか知らないけど私は放置ですね」
手間をかけず、放置していても調理が進む「保温ジャー」を使うのがこの家流。二重構造で温度が保てる保温ジャーは、ある程度火を通した料理を入れておくだけで、余熱で仕上げの調理ができる便利なキッチングッズです。ガス代の節約もできるとのことで、家計にもやさしいですね。
もう一品、塩麴で漬けておいた鶏むね肉も鍋で15分茹でたらまた放置。
(園美さん)
「冷めるまで放置です。私はちょっと疲れたので、ソファで放置(休憩)です」
放置しておいた鶏むね肉は、しっかり火が通り、鶏ハムとして柚子コショウでいただきます。筑前煮も保温ジャーのおかげで完成。放置する間に休んだり、他の家事ができて便利だそうです。
この春から大学に通いだしたという娘さんと、一緒に食卓で手を合わせ、さっそく筑前煮から食べます。もう一晩置けば、味がいい感じに染みるとか。鶏むね肉のハムも、娘さんに好評でした。
買い物カゴの中身は、それぞれの家庭の思いや、アイデアが詰まった食卓へと繋がっていました。
CBCテレビ「チャント!」5月2日放送より