“もったいない”から始めよう!暮らし目線の今どきリサイクル
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5月30日は、ゴミゼロの日。片づけや衣替えが増える今こそ、「捨てる前にできること」について考えてみませんか?今回は、“もったいない”の気持ちを大切にした、リサイクルのヒントをピックアップ。暮らしのなかで気軽に始められる、SDGsの取り組みにふれてみては。
着なくなった服は回収ボックスへ!
古着が野菜を育てる“土”に変身!?
古着のリサイクルやリユースをしている『鈴六』。愛知県岡崎市内の薬局に「古着回収BOX」を設置し、着なくなった服の回収を行っています。
古着回収BOX等で回収した服は、種類や材質によって約90種類に選別。鈴六では、1日6,000~7,000キロの古着を、手作業で仕分けしています。まだ着られるものは、主に東南アジアへ輸出。着られないものは裁断され、機械を拭く布(ウエス)となります。
そんな古着は今、なんとピーマンを作る“土の代わり”としても大活躍!古着から作られた土は、まるで綿のような感触。古着を細かくした土は、根が張りやすく、水と栄養を与えることで植物が育つといいます。
なぜ、そんな画期的なアイデアが生まれたのでしょうか。
回収した古着は細かく裁断され綿状へ、さらに自動車の内装シートなどに加工されます。その過程で、どうしても発生してしまうのが“端材”。「捨てるのは惜しい、なんとか使えないか」という思いから、ピーマンを育てる土が出来たといいます。
動画内では他、“5日間で100トン以上集まる”という、鈴六の古着倉庫をキャッチ。世界中で問題となっている、“ファッションロス”の現状を知ることができます。着なくなった服を手放す際、ただゴミ箱に捨てるのではなく、“捨てる方法”を意識するだけで、古着のリサイクル率をアップできる力になれるかもしれません。
■番組情報■
中京テレビ「キャッチ!」
福くんと考えよう「古着が野菜を育てる!?」編
2024年1月15日放送
“低価格で嬉しい”リサイクル絵本の専門店
絵本クリーニングの体験教室も開催
愛知県北名古屋市にある『こども古本店』。リサイクル絵本の専門店で、約1万冊の絵本を取り揃えています。
コンセプトは“絵本のテーマパーク”。本棚は子どもの背丈に合わせて低めに設計、階段の上には仕掛け絵本が吊されているなど、遊び心も満載です。
なんといっても嬉しいのが、リサイクル絵本ならではの“価格”。
名作から図鑑まで幅広い絵本がリーズナブルな価格で揃い、状態があまり良くない絵本は“もったいない精神”のもと、1冊80円で販売されています。
また、同店ではクリーニングにも注力。絵本を磨く際は、自然由来の洗剤を使用。さらに、図書消毒機を使って、送風でほこりを除去、紫外線で消毒を行うなど、本の内部までクリーニングしていきます。
「絵本は物として消耗していくが、物語という価値は消耗しない」と話す、同店オーナーの中島英昭さん。「絵本をもったいないという気持ち、大切にしたいという気持ちで、できる限り、1冊1冊、手を加えている」とお店への想いを明かしました。
そんな“もったいない”という気持ちを子どもたちに伝えるため、同店では、絵本クリーニングの体験教室を実施。動画内では、真剣な表情で子どもたちが絵本を掃除する姿や、「全部すごいことばっかりやれて、おもしろかった」と嬉しそうに感想を話す姿も紹介。
“物を大切する気持ち”を学ぶ、新たなおでかけスポットとして、親子で訪れてみては。
■番組情報■
CBCテレビ「チャント!」
【SDGs WEEK】リサイクル絵本の専門店 クリーニング体験も!
2022年5月2日放送
“コーヒーのかす”がランプシェードに!
捨てられるモノに「新たな役割」
東海地方を拠点に活動する、素材デザイナー・村上結輝さんが取り組んでいるのは「アップサイクル」。アップサイクルとは、廃棄物に手を加え、新たな付加価値を付け、新しい素材や製品にする取り組みです。
村上さんが用いるのは、廃棄物を使用した素材開発という手法。“コーヒーかす”と牛乳を使用して、ランプシェードを作ったり、廃棄される石膏ボードを使って、タイル材を作っているといいます。
村上さんが生み出した新素材のひとつが、廃棄されたコーヒーかすと牛乳などから作られた「カフェオレベース」。
すべて自然素材で構成されているため、最後は土に埋めて自然に返すことが可能。また、焙煎度合いや種類、粒の大きさなどによって、出てくる色みや表情が変わってくるのが特徴です。
カフェオレベースで作られたランプシェードや植木鉢は、名古屋市内のカフェのインテリアに起用されるなど、多方面から関心を集めています。
動画内では、村上さんがゴミの再利用について考えるようになったキッカケや、カフェオレベースのインテリアを起用しているカフェスタッフの想いなど、環境にまつわるさまざまな声にもフォーカス。交流を通して広がっていく、“アップサイクルの輪”に注目です。
■番組情報■
メ~テレ「ドデスカ+」
「アップサイクル」捨てられるはずのコーヒーのかすが製品に 若手デザイナーが奮闘
2023年12月12日放送
生ゴミを肥料として活用!
企業が取り組む“資源循環”とは?
『アイシン西尾工場』内の厨房で出た、野菜の切れ端など“生ゴミ”。そのまま捨てられると思いきや、生ゴミが運ばれたのはビニールハウス。生ゴミは大きな機械に入れられました。
アイシングループのスタッフ曰く、「食堂で出た生ゴミを処理している」というこの機械。装置のなかで生ゴミを発酵させて作っていたのは、農作業に使う“肥料”でした。
出来た肥料に振りかけたのは、白い粉。実はこの粉、飲料の自動販売機の吸排気口の前にセットされていた“ある粉末”でした。
吸い込んだ空気を使用することで、飲料を冷やしたり、温めることができる“自動販売機”。アイシン本社に設置された飲料の自動販売機は、吸い込み口の手前に、二酸化炭素を吸収する特殊な素材の粉末を設置。その素材で、二酸化炭素を吸収する作業を行っています。
白い粉の正体は、そんな自動販売機にセットされていた特殊な粉末。二酸化炭素を吸収した粉末は、土壌の改良に役立つといいます。出来上がった肥料で育てた野菜は、工場の食堂へ運ばれます。
アイシングループでは、食堂から出る生ゴミを年間294トン回収。また二酸化炭素は自動販売機1台で、スギ約20本が1年間に吸収する量を回収し、野菜づくりに活用。資源循環を行うことで、持続可能な社会を目指しています。
動画内では、二酸化炭素を吸収する自動販売機の仕組みや、アイシングループスタッフの本取り組みへの想いもピックアップ。企業が取り組む、資源循環の活動にふれてみては。
■番組情報■
テレビ愛知「クルマとミライ」
クルマとミライ「環境に優しいサイクルって!?」
2024年12月19日放送
環境に配慮したインテリア製品で
地球と人の心を豊かにする未来を目指す!
『金城学院大学』生活環境学部の光野るなさんの夢は、新しいアイデアで人の感情を動かすインテリアデザイナーになること。
大学では、廃棄されてしまう花と豊田市の伝統工芸品「小原和紙」を組み合わせた、インテリア製品の開発に取り組んでいます。
デザインを伴う制作活動では、ほとんどの場合、廃棄物が発生。そんな現状を打破するべく、光野さんは「環境に配慮したインテリア製品の開発に取り組みたいと考えています」と話します。
そんな取り組みの一環として、光野さんが手掛けた作品のひとつが「花綴(かてつ)」。制作工程では、廃棄されてしまう花を、茎・葉・花びらに分類。それらを重曹で煮込み、和紙の原料と混ぜて、制作した作品です。
常に新しい発想で、制作に取り組む光野さん。作品のコンセプトについて、「もともときれいに咲いて、飾ってもらえる予定だった花たちなので、これらの花がきれいに咲いている様子を想像できるような、単なるエコな作品にとどまることなく、唯一無二な作品を創りたいと考えています」と語りました。
動画内では、作品の制作風景や彼女の意外な特技なども公開。インタビューで明かした、光野さんが“夢を叶えて実現させたいミライ”にも注目です。
■番組情報■
東海テレビ「ミライCREW ~夢に向かってテイクオフ~」
#41
2025年2月3日放送