ドラゴンズの高橋宏斗投手が、20日のヤクルト戦で50日ぶりに1軍のマウンドに。見事なピッチングで勝利投手となりました。21日朝のメ~テレ「ドデスカ!」で、元ドラゴンズで野球評論家の矢野燿大さんが、高橋投手のストレートを絶賛しました。

今シーズンは苦しいピッチングが続いていた高橋投手。
5月までの成績は9試合を投げて1勝6敗。6月1日に自身初の2軍調整を経験しました。
2軍では250球の投げ込みをする姿がありました。
5試合の調整を経て、20日は50日ぶりの1軍登板でした。
板山祐太郎選手も大活躍

Q:高橋投手は立ち上がり、ストレート中心のピッチングで1回を3者凡退に仕留めます。続く2回にランナーを背負いますが、ここもストレートで攻めたて、ダブルプレーに打ち取ると、続く打者を見逃し三振。序盤から見事なピッチングでしたね。
矢野さん:
このコースにこのスピードで投げれば誰も打てないような、素晴らしいストレートでしたね。
Q:打線は3回、7番の板山祐太郎選手が初球を振り抜き、先制の6号ソロホームラン。急遽スタメンだったにも関わらず、素晴らしい活躍を見せました。
矢野さん:
初球を1発で仕留めるという、素晴らしいバッティングでした。これをやると、監督はどんどん使いたくなる。そんな内容の高いバッティングでしたね。
高橋投手は5回に圧巻の3者連続三振

Q:板山選手は4回に2打席連続打点となるタイムリーを放ち、リードを広げます。援護をもらった高橋投手。5回、主軸から始まるヤクルト打線を豪速球で攻め立て、3者連続三振。この回はすごかったですね。
矢野さん:
これ、これ、これですよ。
このストレートを投げていくというのが高橋投手のピッチングだと思うので、本当に気持ちのいい、自分が思ったストレートを全て投げられた素晴らしい三振でした。
Q:その後もストレート中心にヤクルト打線を封じた高橋投手。8回2失点の力投で、マウンドを後にします。9回は松山晋也投手が締めくくって勝利したドラゴンズ。投打がかみ合い、高橋投手は3ヶ月ぶりの2勝目を手にしました。
ストレート ここがすごかった

Q:今日のテーマは「おかえり宏斗!」。20日の高橋投手のピッチングはどうでしたか?
矢野さん:
いやー、素晴らしかったですね。
今までの高橋投手の投球というと、今シーズンはどちらかというと変化球に頼って、ストレートにあまり自信を持っていないなという投球だったんですけど、この日はプレーボールから1番バッターに初球、2番バッターも初球、2球ストレートでアウトなんですよ。
3番バッターは普通は見逃すじゃないですか。3球目もストレートを打ちに来たんですよ。
明らかにストレートを狙っていることはバッテリーも分かっていたと思うんです。
それでもこの日はストレートで押せたということは素晴らしかったと思いましたね。
矢野さんが注目したストレートの割合

Q:ストレートを狙っても打てなかったということなんですね。高橋投手に登板前日に話を聞いたところ「楽しんでいってきます」と時折笑顔も見えて、「いつもの宏斗が帰ってきたな」という感じもしました。
そして矢野さんが注目したのは、ストレートの割合です。ここまでの今シーズン9試合ではストレートが47%でしたが、20日は60%を超えたそうですね。
矢野さん:
これは王道というか当たり前なんですけど、前半はストレートで押していくからこそ、後半は変化球が効くことになるんですが、これはいいピッチャーだからこういうバランスでいけると思うんですよ。
僕はこれでいってほしい。
バッターがストレートを狙っている時でもストレートにこだわる。「自分のストレートをこれからもしっかり投げていくんだ」というのを中心にして、「今日は変化球の調子がいいな」という時に割合がちょっと変わることはあっても、ストレートを大事にして、ストレートをどんどん磨いていくこと。
それがエースになるし、数字にもつながると思う。この数字を大事にしてもらいたいですね。
高橋投手は進化した?

Q:矢野さんは以前このコーナーで、「高橋投手のストレートに角度がない」という話もありました。20日はどうでしたか?
矢野さん:
両コーナーにいい角度のボールが行っていました。
石伊雄太捕手も気持ちよくストレートのサインを出せるような、そんな素晴らしい投球でした。
高橋投手本人も手応えがすごくあった登板だったと思う。
勝っただけじゃなくて、後半につながるような投球ができましたね。
Q:いいストレートを投げていると、キャッチャーもストレートを要求したくなる?
矢野さん:
なります。変化球で怖いなという投球に20日はなっていませんでした。
Q:これは高橋投手は進化した、変わったとみていいですか?
矢野さん:
本人の中で「こういう風にできたからこのストレートができた」という手応えがあると一番いいですね。
何となくストレートがよかったというだけでは次に続きにくいので、何かそういうものを持ってくれていたらうれしいと思います。
(2026年7月21日放送 メ~テレ『ドデスカ!』より)


