みそかつ、カフェタナカ、忍者… 大阪・関西万博から世界にPR 東海ゆかりの名物を一挙紹介

開幕3日目を迎えた大阪・関西万博。会場には東海地方ゆかりのパビリオンやグルメもあります。世界各地から訪れる人たちに、東海地方の魅力は伝わるのでしょうか。
15日もにぎやかな3日目の万博。158の国・地域が参加するパビリオンの中には、東海地方ゆかりのあるものも多くあるんです。
まずは関西広域連合が出展する「関西パビリオン」にある「三重県ブース」。
約400枚の鏡に観光名所や自然が映し出される「時のトンネル」を抜けた先に、巨大なスクリーンが広がっています。
スタッフの西田英里子さん(24)は、応募した動機をこう語ります。
「自分の地元である三重県のことを、日本だけでなく世界中の人に知ってもらいたい。一生に一度しかこういうこともないだろうなと思ったので」
西田さんは三重県伊勢市出身で、接客業などをしていました。この万博のために仕事を辞め、大阪に移住してきたんです。
「両親もこんな機会は人生にもうない、万博と関われることは絶対ないから行ってこいと背中を押してもらった」(西田さん)
三重県ブースには、地域の魅力を伝える工夫が。
引き出しを開けると、中には手裏剣。ほかにも豊かな自然を象徴するオオサンショウウオの模型などを展示し、外国人らの誘客につなげようとしています。
矢場とんの“万博限定グルメ”が登場

続いてやってきたのは、外食パビリオン「UTAGE~宴~」。
このパビリオンには、東海地方の人におなじみの「矢場とん」も5月12日(月)までの期間限定で出店しています。なんとここではーー。
「名古屋でも食べられない商品、万博会場でしか食べられないみそかつをぜひ食べていただきたい」(矢場とん 広報 片山武士さん)
万博限定パッケージのひれかつサンドなどがある中、万博で初登場したグルメがあるんです。
「濃厚なみそだれがかかったみそかつと、もちもちのごはんがうまくマッチしていて大変おいしいです」(メ~テレ 横谷実耶 記者)
この万博で初登場となったのが「みそかつライスバーガー」(1100円)。自慢のみそかつをお米のバンズで挟んだ一品です。
完全新作を引っ提げて出店したねらいはーー。
「20年前に愛知で愛・地球博が行われたときに『なごやめし』というワードができて、みそかつが注目された。万博への感謝を、今回大阪で伝えたくて出店した」(片山さん)
アフリカの島国とカフェタナカがコラボ

東海地方にゆかりがあるのは、さまざまな国や地域が入る共同館「コモンズ・パビリオン」にも。
「アフリカのサントメ・プリンシペのある食べ物と、名古屋のお店がコラボした商品も出されています」(横谷記者)
サントメ・プリンシペ民主共和国。初めて聞く人も多いかもしれません。赤道近くのアフリカの島国で、面積は愛知県の5分の1ほどです。
ここで共同出展しているのは名古屋市北区の「カフェタナカ」。チョコレートの祭典「アムール・デュ・ショコラ」でおなじみの田中千尋シェフが手がけるお店です。
サントメ・プリンシペの首都サントメは、アフリカ大陸で初めてカカオ栽培が始まったとされています。
田中シェフは2019年から「サントメプロジェクト」として支援を開始。働く女性たちが経済的に自立できるよう、現地に通ってお菓子作りなどを教えています。
万博をきっかけに、日本人はもちろん世界中の人々にサントメを知ってほしいという思いから、共同で出展しました。
「サントメプリンシペは小さな国。日本人が知らない。カフェタナカのおかげで、私たちのカカオは日本人に味わってもらうことができた。私たちは田中シェフのおかげでとても幸せです」(担当者 アデリノ・セメドさん)
今回、万博で限定販売されるクッキー缶。パッケージはあの人気者「ミャクミャク色」です。
これまで知らなかった国や地域を知り、交流が生まれるのも万博の醍醐味と言えそうです。
東海ゆかりの品々は会場のここに

東海地方にゆかりのある出展場所をご紹介します。
三重県の展示がある関西パビリオンは、夢洲駅すぐ近くの東ゲート側。
矢場とんがある外食パビリオン「UTAGE~宴~」は、シャトルバスなどを利用すると入場できる西ゲート側。
カフェタナカは大屋根リングの内側の海外パビリオン「コモンズ・パビリオン」にあるサントメ・プリンシペ民主共和国の展示の一角にあります。