2026年10月19日から長期休園に入る『日本モンキーセンター』。休園前に“見とかなかん!”動物を聞きました。
来園者は約1.5倍に増加

愛知県犬山市の『日本モンキーセンター』。100頭以上のヤクシマザルが暮らす「モンキーバレイ」や、ワオキツネザルが間近で見られる「Waoランド」などがあり、約50種・700頭の霊長類を飼育しています。霊長類の種類は、1か所の動物園として世界最多です。

2026年5月2日、ゴールデンウイークの午前9時半ごろ。開園時間は午前10時ですが、すでに園内には多くの家族連れの姿が。同園によると、混雑を解消するため、いつもより開園時間を30分早めていました。

1956年に開園した『日本モンキーセンター』。2026年10月から、長期休園することを発表しました。


60年以上前に建てられたというこちらの建物。上を見るとセメントがはがれています。中には下に落ちているものもあり、現在は安全のためバーで囲われています。

開園から約70年。雨漏りなど、建物の劣化が目立つようになったため、全面的にリニューアルをすることになりました。
2026年3月に休園を発表後、園内に変化が。日本モンキーセンターの綿貫宏史朗さんによると、去年より来園者が増加。1日の来園者数は、去年の約1.5倍になっているといいます。
“サル友だち”との交流の場
開園以来、多くの人々に親しまれてきた『日本モンキーセンター』。来園者たちに同園への思いを聞きました。

ファン歴3年・フサオマキザル推しの男性:
「帰省の度に来るのを楽しみにしていたので寂しい。リニューアルしてきれいになると思うけど、サルへの愛があふれているところは残ってほしい」

寂しさの理由は、“サル友だち”とのしばしの別れ。男性は「SNSに撮った写真をあげたら園内で声をかけてくれたり、犬山の花火大会にもサル友だちのみんなと行って、社会人になったけど、青春が戻ってきた感覚を覚えました」と振り返りました。
ファン歴6年・ボンネットモンキー推しの男性:
「お互いの職業は知らないけど、ここ(同園)に来れば関係ないので、サル友だちとして仲良くしている」

サル友だちの交流の場ともなっていた同園。同園・綿貫さんによると、休園後、リニューアルオープンは3~4年後を目指しており、サル本来の行動が発揮できるような施設を考えているとのことです。
休園前に“見とかなかん!”動物は?

動物園である一方、霊長類の研究活動や海外での生態調査も行っている同園。世界20カ国以上で調査を行ってきた綿貫さんに、“休園前に見とかなかん!”動物を教えていただきました。

まずは、“園内いちのイケオジ”こと、ニシゴリラのタロウ。体重は約170キログラム、国内にいるオスのゴリラのなかでは“最高齢”となります。

ニシゴリラの寿命は、野生下では30~35歳といわれていますが、タロウはなんと53歳。さらに、ニシゴリラは絶滅が危惧されている希少な動物で、現在、国内では6か所でしか見ることができないといいます。

そんな貴重な存在であるタロウは、園内で1、2を争う人気者。4月の誕生日会には毎年全国から多くのファンが訪れ、中には有休をとって来るという熱狂的なファンも。
ボンネットモンキー推しの来場者からは、「固定のファンが多くて、どっしりと構えた表情とか穏やかなとこが好きですね」という声も寄せられました。

続いては、アンゴラコロブスのポール。中央アフリカに生息しており、顔の横の白い毛が特徴です。
日本モンキーセンター 綿貫さん:
「日本で最後の一頭。今年29歳でだいぶご高齢になっています」

同園には、国内でここでしか見られないサルが6種類いるのですが、そのなかでも、アンゴラコロブスはオスのポール1頭だけ。現在は海外からの輸送が制限されているため、国内でみられるのは最後かもしれません。

また、サイクスモンキーのライトも国内最後の1頭とのことです。

最後は、クロミミマーモセットの双子の赤ちゃん。南米に生息しており、名前の通り黒い毛の耳が特徴です。
現在、生後1か月で好奇心旺盛!飼育員さんのカメラにも興味津々です。さらに、“今だからこそ”見られる姿も。

日本モンキーセンター 飼育員 高田さん:
「親の背にしがみついていることが多いですが、去年生まれたきょうだいたちが面倒を見ようかと思って背に乗せたり、そういうかわいい姿を見ることができます」
1年ほどで大人になるため、子どもらしい姿が見られるのは、休園前の今だけです。

日本モンキーセンターは、2026年10月19日から休園。その間も、SNSなどでサルたちの様子は発信する予定とのことです。近くにあるモンキーパークは、別の施設となるため営業を続けます。


