名古屋地検が事故後に生まれた女児に対する過失運転致傷罪の立件を断念 愛知・一宮市の妊娠中の女性事故死

11.28(金)18:58
2025年5月、愛知県一宮市で妊娠中の女性が車にはねられ死亡した事故で、検察が事故後に生まれた女の子に対する過失運転致傷罪での立件を見送ったことが関係者への取材で分かりました。
2025年5月下旬、一宮市で妊娠9カ月だった研谷沙也香さんが車にはねられ、死亡しました。沙也香さんのおなかの中にいた日七未ちゃんは、事故直後に生まれましたが、脳に重度の障害が残りました。
この事故で車を運転していた一宮市の無職・児野尚子被告は、沙也香さんに対する過失運転致死の罪で起訴されましたが、起訴状に日七未ちゃんに対する罪の記載はありませんでした。
家族は日七未ちゃんは被害者であるとして、過失運転致傷罪での立件を求めていましたが、その後の関係者への取材で、名古屋地検が立件を見送ったことが分かりました。
刑法では胎児は「人」とみなされず、立件へのハードルが高かったとみられます。一方で名古屋地検は、起訴状の中に、日七未ちゃんの被害についても加える予定で、今後、裁判所に訴因変更を求める見通しです。





