ツキノワグマと遭遇した女性語る「もうダメかなと思った」…その時“あきちゃん”が果敢に吠えた クマはこれで冬眠?

一気に冷え込んだことで、ことしのクマ出没問題が解決に向かうといいのですが、なかなかクマは「冬眠」してくれません。
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けさ、長野県野沢温泉村では雪かきをしていた78歳の男性がクマに襲われ、顔や足にけがをして病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。
さらに、富山市では新聞配達員の70代の夫婦がクマに襲われました。2人は顔から出血し、病院に運ばれましたが意識はあったということです。
そして、きょう積雪のあった岐阜県山間部。雪化粧した世界遺産・白川郷には多くの外国人観光客の姿がありました。
(フランスから)
「すごいキレイですね。本当に寒い」
振り返ると岐阜県白川村ではことし10月、スペイン人観光客の男性がクマに襲われ腕に軽いけがをし、村全体に緊張感が広がっていました。
犬の散歩中にクマと遭遇 女性が語る“恐怖の瞬間”
きょう出会った地元の人からこんなエピソードが…
(三枝あさかさん)
「『(犬の)あきちゃん誰もいないね』と言っていたら、右の方から黒いものがヒュッと出てきた。私をめがけてクマが走ってきた。あきが追いかけて吠えて(クマは)山の方へ逃げていった。生まれて初めて、もうダメかなと思った」
三枝さんは、スペイン人観光客がクマに襲われた数日後、飼い犬の「あき」と近所を散歩していたところ、体長約1メートルのツキノワグマと遭遇。しかし、「あき」が果敢にも追い払ってくれ、事なきを得たということです。
寒くなって「このままクマが冬眠してくれたら」
また、合掌造り集落にある「和田家」でも話を伺うと…
(和田家 和田正人さん)
「とりあえず、これでクマも眠りについてくれたと願っています。行政の(設置した)クマの看板なども撤去されましたので」
2週間前の取材では設置されていた看板も、2~3日前には撤去。一頃の緊張状態は幾分緩み、このまま大人しくクマが「冬眠」してくれることを願うばかりだと言います。
(和田さん)
「おかげさまで雪が降る前に欲しいだけのカヤは取れました。見通しが良くなりましたので、クマ生息地と里山の境もはっきりしてきた。それも安心ですね」





