「コストがかかるから?」「悲しい!食べたかった」 名古屋の小学校給食から人気メニュー「うなぎまぶし」が消えた

今月19日は「土用の丑の日」。ウナギを食べる予定という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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名古屋市は「だいすき!なごや♥めし」の日と称した、名古屋の食文化を知ってもらう取り組みを2018年からスタート。市立小学校の給食で学期ごとに年3回、ご当地メニューが提供されることになりました。
第1回は2018年7月に提供され、土用の丑の日を前に「うなぎまぶし」と「きしめん汁」が特別メニューに。
名古屋の食文化を知ってもらい、子どもたちの郷土愛もはぐくみたいと、名古屋市は給食費とは別に食材費の一部を公費で賄い、この取り組みを続けてきました。
しかし、児童に人気だった「うなぎまぶし」は今年度は献立には載せられないことになったのです。
(児童)
「悲しい!食べたかった」
「コストがかかるから?」
「なんか、ちょっと寂しい」
給食の目安は1食320円、ウナギの食材費は約800円
名古屋市教育委員会に聞くと、物価高の影響を受け2022年度から保護者の負担を減らす目的で市が給食費の一部を負担。今年度については約12億円を市が負担し、保護者が支払う給食費の約52億円と合わせて、名古屋市立の小学校260校の11万人分の給食を賄い、1食あたり320円を目安に献立を組んでいます。
一方、「うなぎまぶし」など特別メニューには、これまで別予算1億円あまりをつけて提供してきましたが、なぜか今年度は予算に組み込まれず、食材費だけで約800円かかる「うなぎまぶし」の提供はなくなることに。担当者によると「市長に予算案としては出したものの通らなかった。64億円の枠内でのウナギの提供は厳しい」ということです。
取材に伺った東桜小学校の校長先生は…
(東桜小学校 加賀幸一 校長)
「ウナギは子どもたちにも人気だったので寂しい。ウナギに関わらず給食が子どもたちにとって魅力的なものになれば」