子どもたちの「いってきます」と「ただいま」の間を、少しでも安心して見守れるように――。岐阜市で、地域ぐるみでの取り組みが始まりました。
京都府南丹市で、男児の遺体を遺棄したとして父親が逮捕された事件。男の子は3週間にわたって行方がわからない状態でした。
子どもの帰りを不安に感じる声は、広がっています。
そんな中、通学路の前の店や公共施設の前を通過すると時間が記録される、子どもの見守りサービスが、岐阜市で今年度から導入されました。
4月から岐阜市で導入されたのは、子どもの外出を見守る「otta(オッタ)見守りサービス」。
対象は、岐阜市内の小学校や特別支援学校に通う子どもたちです。
手のひらサイズで、お守りのような端末。
端末を持っている子どもが、あらかじめ設定された店や公民館などの「見守りスポット」のそばを通ると「いつ・どこを通ったのか」が記録される仕組みです。
「行方不明になった場合に警察に問い合わせ、保護者同意のもと、位置情報や通過情報の時刻を保護者に知らせられる」(岐阜市 企画部 政策調整課長 服部浩幸さん)
子どもと保護者「安心する」

端末は、学校で無料配布されます。
さらに有料プランに加入すると、スポットを通過したタイミングで、保護者が持つ専用アプリに通知が届くようになります。
「子どもに対する不審な声かけ事案が全国的にも発生している中で、万が一子どもが行方不明になった時などに、すみやかに発見できるようにすることが重要と考えています」(服部さん)
現在は、対象となっているすべての学校で導入されています。
岐阜市立白山小学校では、4割の児童が利用しているといいます。
「通学・通勤の不特定多数の人が往来するので、事件や事故に巻き込まれる不安を取り除くため、安心したいという思いで申し込まれた方が多いのではないか」(白山小学校 伊藤佳子 校長)
実際に使っている子どもたちは…。
「お母さんとかが私の居場所がわかると考えると、安心して過ごせる」(小学2年生)
「いざとなった時に、自分を見つけてくれる手がかりになるので、すごく安心しています」(小学6年生)
保護者からは“安心材料になる”という声も。
「すごく便利だし、一緒にいない間は『いまどこにいるんだろう』とずっと心配なので、とてもいいと思います」(小学6年生の保護者)


