
駅員が無免許運転の養老鉄道、運転管理者を交代 運輸局による全国初の「運転管理者の解任命令」見送り

11.28(金)12:11
岐阜県と三重県を結ぶ養老鉄道で起きた列車の無免許運転問題で、養老鉄道は運転管理者を交代させました。中部運輸局から、全国初となる運転管理者の解任命令は出されませんでした。

養老鉄道では、今年6月と7月の2回、20代の男性駅員が客を乗せた列車を無免許で運転していました。
その後の監査で、この駅員が運転室の鍵を無断で所持し、頻繁に運転室に立ち入っていたことも明らかになっています。
これを受け、中部運輸局は「安全管理体制に問題がある」として、運転業務を統括する「運転管理者」の解任に向けた手続きを11月14日に開始していました。
養老鉄道は21日付で運転管理者を交代し、25日に中部運輸局に届け出て受理されたため、解任命令に向けた手続きは中止されました。
養老鉄道は「今後二度とこのような事態が発生しないよう、安全管理体制の総点検や社員への教育、指導を徹底し、信頼の回復に努めてまいります」とコメントしています。
中部運輸局は年内に、養老鉄道に対して再発防止に向けた文書による行政指導をするとともに、無免許運転を黙認していた運転士の免許停止処分を検討しているということです。





