長引く原油不足。このままの状態が続くと風呂やトイレが作れない異例の事態となっています。

愛知県春日井市にあるモデルハウス。洗練されたモダンなデザインに、各フロアにエアコンは1台のみ、高断熱・高気密な造りが特徴です。
しかし、手掛けた工務店は今、ある悩みが。
参建 林寛人 社長:
「こちらの便器やふたの部分も樹脂でできている。ナフサ由来なので 納期(のめど)が今つかない状況。今はもの(在庫)もあるが、それがなくなってくると家が建てられない状況に なってくる」

石油由来の“ナフサ”を使った資材の不足。大きな影響を及ぼしているのが、混迷が続く中東情勢です。
長引く原油不足の影響でトイレの納期は今、未定となっています。影響は他にも。
林社長:
「ユニットバスもかなり影響を受けている。本体もナフサが関係してくるので、4月に一度受注停止になった。今までユニットバスが受注停止になることはなかったので、私たちもビックリした」
大手メーカーからは、一部のユニットバスやトイレなどの新規の受注を一時的に見合わせると通知。その後、段階的に再開させる見通しを示しましたが、その他の設備メーカーでも受注制限や納期の延期などが相次いでいます。

さらに、水道の配管や壁紙など、5月に入ってあらゆるものが値上がり。
取材した工務店によると、一般的な住宅全体の資材のうち石油製品が占める割合は約6割。一軒あたりの建設コストは低く見積もっても200万円ほど上がってしまうといいます。
林社長:
「最初は断熱材に影響があったが、それから接着剤や塗料などナフサが関係するものすべてが値上がりしていったので、今は全般的に考えないといけない。こんな情勢になるとは思っていなかった」
こちらの工務店は、できる限りナフサ由来の商品を使わないように努力しているそうですが、1日も早く情勢が落ち着くことが待たれます。


